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半島へ、ふたたび 「半島へ、ふたたび」蓮池薫著、新潮社 新潮ドキュメント賞、受賞作。 さすが、北で翻訳をやっていらしただけあって、されに、現在は、翻訳者として活躍中ということで、文章はわかりやすくこなれていました。 ただ、無理からぬことながら、あちらでの暮らしぶりは、当たり障りの無いことしか書かれてなくて、そこら辺りが、ちょっと肩透かしだったかなあ。とはいえ、これは、諸事情を考えれば、無理な注文というものでしょう。 韓国は、距離的には近い国ですが、心情的には、遠い国です。案外、日本人は、西欧諸国のことより、情報には疎いのではないのでしょうか。 特に、戦時中に、日本がどういうことをしてきたか、又、秀吉の朝鮮出兵に、どう立ち向かっていたか、など、知る人は少ないだろう、ということに気づかせてくれました。 前向きな調子で書かれてはいますが、行間には、「拉致問題を、風化させない。拉致された人が、一日も早く帰国できるように。」という著者の思いが、見え隠れしているように思いました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2010年02月25日 16時51分43秒
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