WALK UP
朝日新聞に隔週月曜に挟み込みされている「定年時代」というタブレット紙に掲載されていた広告を見て行ってみたくなった映画。都内だと現在、有楽町と新宿で上映中なので、新宿南口の「シネマカリテ」へ。ここで干渉するのは多分初めてだ。韓国の映画でタイトルは「WALK UP」。仕事でもプライベートでも悩みを抱えた中年(初老?)の映画監督が彼の友人の女性が所有するアパートで階を変えて4人の女性たちと繰り広げる会話劇である。何も特別なことは起きない。アパートのオーナーの女性だけは時々登場してくるもののストーリーに連続性があるわけではない。会話の内容も大喧嘩になるわけでもなくたわいないと言えばたわいない。私は、不動産関係の仕事をしていたこともあって、今でも不動産のチラシ(昔に比べてだいぶ少なくはなったが)やモデルルーム(こちらも予約制が主流になって、昔のように「モデルルーム公開中」の幟旗をみてフラッっと入って行くということができなくなっている)を見学するのが大好きなのだが、映画の中で色々な物件に触れることもまた違った面白さがある。小さなでも味のあるアパートが舞台というところがこの映画の魅力の一つなのは間違いないだろう。