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カテゴリ:WSプレイング
第3回テーマ:『リフレッシュ直前のデッキ圧縮率操作』
※本日の記事は当ブログにおいて過去最長の文となっております。前・後編にわけようかとも考えましたが、どうしても中途半端になってしまうのでやむをえずこのようになってしまいました。あらかじめご了承下さい。 前回に引き続き、今回もいかに効率よくダメージを通すかというお話です。まぁWSなんだから、こういった話が多くなるのは必然的ですよね…wなお今回取り上げるプレイング、全ての対戦で使えるテクニックではありません。ですが、このテクニックが使える場面もたまにですが出てくるはずです。そういった時の為に覚えておくと便利でしょう。要はこういった「考え方」が大事なのです。何だか難しそうなテーマだと思われるかもしれませんが、そんなに難しいことではないと私は思います。 皆さんもご存知の通りこのWSというカードゲーム、面白いものでデッキ切れという概念が基本的にはありません。山札の枚数が0枚になった瞬間、即座に控え室のカードをシャッフルして、新たな山札としてゲームを続行します。そしてこのリフレッシュという行為、よっぽどクライマックスが前半に固まらない限り、少なくとも1回はゲーム中に行うことになることだと思います。 ここで大事になってくるのが、デッキの圧縮です。デッキの圧縮とは、リフレッシュ時に新たに作成された山札の総枚数に対するクライマックスカードの割合をできるだけ高くすることです。具体的な例を出すと、クライマックスカードを8枚全て山札に戻すことに成功したとして、新規の山札の枚数が40枚と35枚では明らかに後者の方が圧縮率が高いといえるでしょう。もちろん、この圧縮率が高ければ高いほど、終盤のクライマックスによるキャンセル率がデッキの1順目より確実に上昇します。 ここで私が何を言いたいのかというと、「たかがリフレッシュ前に控え室にクライマックスを8枚全て落としただけで満足していませんか!?」ということです。 いくらクライマックスカードを全て控え室に送れたからといって、デッキに圧縮がかかっていなければあまり意味がありません。逆に言うと、6枚や7枚しかリフレッシュで山札に戻せなくても、高い圧縮さえかかっていればとりあえずはOKなのです。 ではこの圧縮、具体的にはどうやっていくのでしょうか。要は可能な限り控え室に置かれるカードを減らすわけですが、大きくわけると全部で5つあります。 リフレッシュ前までにできるだけ (i)手札の枚数を多くする (ii)ストックの枚数を多くする (iii)舞台に存在するカードの枚数を多くする (iv)思い出の枚数を多くする (v)クロックの枚数を多くする 今回はこの内の(v)に書かれている、「リフレッシュ前までにできるだけクロックの枚数を多くする」のことについて説明していきます。 ……と言いたいところですが、無理です。やって頂ければわかりますが、とにかくクライマックスキャンセルのタイミング次第なので、基本的にはいじることのできないクロックのカードの枚数を調整することはかなり難しいです。 ではここでちょっと思考を変えてみましょう。自分のクロックの調整は難しいですが、自分が相手のクロックの枚数を調整することは可能ではないでしょうか!?つまり自分のデッキの圧縮率を高めるのではなく、相手のデッキの圧縮率を下げることは可能なことなのです。 例えばこんな状況 相手の場 山札:3枚(この内、クライマックスカードが0枚であることが判明) クロック置場:6枚(この内、クライマックスカードが0枚であることが判明) さらにこちらの舞台には、トリガーを引いていない時点で、3点のダメージを与えられるキャラAと1点のダメージを与えられるキャラBがいるとします。さて、ここで問題です。どちらのキャラを先に攻撃させるべきでしょうか!? 一瞬で「そんなのBに決まってるじゃねーか!!」と答えられた方、おめでとうございます。正解です。 初心者の方ならば、普通はAを選ばれるのではないでしょうか!?山札にクライマックスが既にないことがわかっているので、トリガー次第とはいえ3点という大ダメージがかなりの高確率、もしくは確実に入るからです。しかし、果たして本当にそれがいいのでしょうか!? トリガーでの追加ダメージがなかったとして、Aのキャラで攻撃すると、3点のダメージが入ります。そしてこのダメージは、ダメージとして確定されるまでは一旦解決領域という架空の領域に置かれます。ここで山札にある3枚目のカードをめくってきてダメージが確定されれば、改めてクロック置場に3枚のカードが置かれるわけですが、この3枚目のカードをめくった瞬間に、先に相手の山札のリフレッシュが起きてしまいます。するとどうでしょう。相手はクロック置場に6枚、解決領域に3枚、都合9枚のカードを残しながらデッキのリフレッシュを行えるのです。これは「カードの効果で思い出に1枚カードを送ったぞ~。これでデッキ圧縮だ~!!」なんて次元の問題ではないくらい高い圧縮率のリフレッシュを相手に成功させてしまうことになります。こんなことでは、このタイミングでは3点が通るかもしれませんが、その後鬼のようにキャンセルが続いてしまうかもしれません。なにせダメージとしてクロックに置かれるはずの9枚ものカードがデッキから抜け落ちているのですからね。 ここはBのキャラで先に攻撃するのが妥当です。1点のダメージで相手はリフレッシュより前にレベルが上がり、クロック置場に置かれているカードが控え室に流れ、デッキの圧縮率が大幅に悪くなるからです。ダメージ源のカードが9枚抜け落ちているのと7枚入っているもの、両者ではキャンセル率に天と地ほど差が生まれてしまいます。 私はこの状況でAのキャラで先にアタックしてしまうことは、完全なるプレイングミスだと思っています。しかし、初心者の方にはこれがミスだなんて全く気付かないままプレイが続くでしょう。一見何気ない状況ですが、ここでもう一段階高度な思考ができれば言うことはありません。 実は今回のこのスキル、極稀に自分にも適用できる場面があります。もしもそんな状況に出くわしたら「もしや…」と思いながらいろいろと試してみるのも面白いでしょう。 これらはあくまでも極端な例かもしれませんが、こういう考え方があるんだと思いながらプレイしていると、かならず役に立つときが来ると信じています。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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