2016/07/28(木)11:33
この講演は僕が本当にやりたかった講演かもしれない
コネもなければ知り合いもいない状態で独立のために会社を辞めて、最後の勤務地北海道から家族を引き連れクルマで埼玉に向かった。
長年勤めた会社を辞めた清々しさはこれ以上ないほど気持ち良かった。
ただ想像もしていなかったのだが、埼玉についてすぐに襲ってきたのは何にも属してない怖さだった。
クラスの一員でも、部員の一員でもない。会社の一員でも、組合の一員でも、自治会の一員でもない。何にも属していない自分が急に不安になった。
さらに働いていない自分は誰の役にも、社会のためにも、役立っていないような気がして震えた。
とはいえ、お店の作り方が全く分からなかった僕は現実逃避するように図書館に入り浸った。
たくさんの読んで知識を入れたが、すぐに溢れ落ちるようなものばかりで実にはならなかったと思う。
途方にくれた僕が、図書館で見つけたもの。
それが県が運営する「ベンチャー支援センター」のパンフレットだった。5分後には連絡し、アポを取り、すがるような思いで向かったのを覚えている。
本当の起業がはじまった。僕の、コスコジの全てのスタートはここから。
あれから約10年。そこからの講演依頼。
とにかく感慨深い。