盗み見
いやー最近ピアノが好きでーなんつって、母親にこの前話したんだけども。もうね、母親の口の軽さったらないわけ。新しく出たアイポットシャッフルとどっちが軽いかっつーくらいの軽さ。「言わないでねー」なんて言葉はね、まずムーディーされてると思って間違いない。つーかね、多分、耳が塞がれてる。瞬時に。で、案の定、妹に話たらしく、珍しく、妹から電話が掛かってきたわけなんですけどもー。「池袋でピアノっつーか、クラッシックコンサートがあるから一緒にどう?」なんつって。行く行く行くーーー!!!っつってね。池袋の会場に連れてきてもらったんだけどもね。完全にね、連れてきてきてもらってた。7つも年下の妹に。痛恨の保護者。流石にね、このままじゃ黙ってられないと思ってお昼はご馳走すっからーっつって、お姉さん風吹かせました。吹かせて見せました。微風。まー驚いた。妹の食べっぷりに。じゃーこれとこれーとか言ってんだけどもね。それ、両方メインとなるもんじゃね?って。えーーそれチョイスー?って思ったんだけどもー。それチョイスでした。しかも、まさかのデザート食べていい?ってオプションつきでした。参った参った。財布と軽く談合もしてみたんですけどもね。まったくもって談合になってなかった。全然、財布、何処吹く風。ピラピラピラーっと7千円が飛んでいきました。昼間から。えーっ!!!って言う気力もなかった。そのまま怒涛の如く会場に入って開演を待ってたんだけどもねー。前の前の列に座ってる斜め前の女の人の後姿が知り合いにすげぇ似てたわけ。もうね、瓜二つ。後姿。ドッペルゲンガーっぽかった。絶対あれ知り合いだー!ってお得意の根拠のない自信で前面に押し切りまして。つーか、押し切られてまして。でねーもうね、気になって気になって。当の本人だったときは「あっ妹です」なんつって、妹の事も紹介しなきゃだし「偶然ですねー」なんつって会話もしなきゃいけないじゃん?もうね、どうなのどうなのー?って思って。どのタイミングー?って計ってて。まったく集中できませんでした。音楽のほう。で、3時間という長時間を殆ど、「あれ、絶対知り合いだよな」っつー妙なドキドキ感に包まれてたわけなんだけどもね。盗み見と盗み聞き。盗んでないものはないってくらい。あのね。人違いでした。ほんとね、あたしの3時間返してよって思うくらいそっくりなのは髪型と髪の質のみでしたね。その人が振り返ったとき、泡吹きそうでした。呆然とするあたしの横で妹が「ちゃんと聞いてなかったでしょ。」って醒めた口調で言ってました。ば・・・・・。ばれてる・・・・・。えーそんなことないよーって猛烈に言い訳してみたんだけど最終的には「もう二度と一緒に行かない」みたいなニュアンスの事を言われました。姉の立場なし。盗み見して盗み聞きして最終的には財布の中身も盗まれて(と思いたい)たんじゃないかなーっつー楽しい土曜日でした・・・・マル