くれーじーくえいる ぶろぐ

2006/02/22(水)11:58

雨の中に消ゆる・・・ 第4話

ZECT記録部の事件記録/カブト関連(終)(48)

 19日は陸自高知駐屯地の創立記念イベントを見るため朝から高知に出かけていたので、カブトは録画にて本日やっと見ました(苦笑) <第4話>  天道の前に現れた新たなワーム、ベルクリケタスワーム。空を飛んで襲ってきたワームを、カブトはクナイガンで冷静に迎撃、ベルクリケタスワームはそのまま姿を消してしまった。  一方、目の前をよぎった弟の姿を追った加賀美だったが、結局見失ってしまう・・・  後日のある朝、『Bistro la Salle』に出勤してきた加賀美が目にしたのは、着払いで加賀美宛に送られてきたという大量の保冷箱。その正体は天道が以前要求していた"松輪のサバ"であった。バイト代から代金を天引きされたとひよりから聞かされて唖然とする加賀美・・・  そこへ唐突に訪ねてきたのは天道の妹・樹花。心待ちにしていた"松輪のサバ"を前にして「どうせ食べるなら最初に最高のものを食べなさい」とどこかで見たことのあるポーズで"おばあちゃん語録"を披露する彼女の姿に、加賀美はすぐに彼女が天道の妹だと気付くのだった。  かくて、樹花と共にサバを天道家に運んだ加賀美は、そのまま天道お手製のサバ味噌のご相伴に与ることに。あの天道が作ったサバ味噌の美味さに感激する加賀美だが、天道はひよりの腕にはまだ及ばないと不満の様子。樹花は何かやりたいことが見つかったらしい兄のことについて加賀美にこっそり訪ねるが、加賀美が答えられるはずもなく・・・  が、サバ味噌に気を取られてバイトをすっかり忘れていた加賀美は大慌てで帰路に。加賀美のことを兄の初めての友達と思っているらしい樹花は「また来てね」と指切りするのだった。  仲のよい天道兄妹の姿に、加賀美はふと自分の弟・亮のことを思い起こす。亮は高校野球の投手だったが、肩を壊してしまい自暴自棄になって野球のボールを燃やしてしまおうとした。加賀美は亮が燃やしかけたボールを手渡し、また一緒に野球を続けようと弟を励ましたのだった。しかしその後、亮は引き裂かれたグローブと帽子だけを残して突如失踪してしまった・・・  その時、背後から呼びかけられた加賀美が振り向くと、そこには亮の姿が! あの焼け焦げたボールを手に、幼い頃のキャッチボールの思い出や、加賀美が投手として甲子園に立ったときのことを懐かしく話す亮の姿を見て、加賀美は本物の弟だと確信、明日また会う約束をしたのだった。  一方、弟を思い起こして表情を曇らせた加賀美が気になった天道は、ビストロにサバを届けるついでに、洗い物の手伝いをしつつひよりに加賀美の弟について訪ねる。ひより曰く、弟が失踪したのは2年前だという。  そこへ戻ってきた加賀美は、弟が帰ってきた喜びにすっかり有頂天になっていた。疑念を抱く天道はその夜、岬の前に唐突に姿を現すと、ZECTで加賀美の弟について調べるよう告げて去っていく。  翌日、加賀美は田所たちから亮がワームの擬態である可能性が高いことを知らされ、さらに身内故に調査からも外されてしまった。ZECTが亮を調べたのが天道からのリークだと気付いた加賀美は、思わず天道に怒りをぶつけるが逆に張り倒される。加賀美に弟の姿をしたワームを撃つことができるのか? 天道の問いに、もしそうなら自分がケリを付けると宣言し、加賀美は亮の待つ思い出の球場へと赴く・・・  球場で再び亮と会った加賀美は、改めて亮に本当の弟なのか問い詰めようとするが、そこへ加賀美を尾行していたゼクトルーパー部隊が出現! 思わず止めようとする加賀美だったが、亮はベルクリケタスワームに変身すると、他のワームサナギ態と共にゼクトルーパー部隊を蹴散らしてしまう。  弟の姿を模したワームに加賀美は怒りの銃口を向けるが、ベルクリケタスワームは亮の思い出を引き継いだ自分こそ弟そのものだ、自分を殺せば弟の思い出も消えてしまうと不気味に宣言し、思わず銃口を下ろしてしまった加賀美をも取り込もうと企む。  その時、「秘とは人を愛すると弱くなる。けれど、恥ずかしがることはない。それは本当の弱さじゃないから。そんな弱い気持ちを認めてこそ人は強くなる」と、加賀美を叱咤するかのように呟きながら天道が現れ、カブトに変身! 降りしきる雨の中、瞬く間にワームサナギ態を葬り去るが、ベルクリケタスワームに対しては何故か無防備に攻撃を受け続けるだけ。それが自分に決断を促しているのだと察した加賀美は、悩んだ末に叫ぶ。「カブト! 頼む!」  すかさずキャストオフしたカブトはクロックアップしてベルクリケタスワームを圧倒! ライダーキックを叩き込まれたベルクリケタスワームは、亮の幻影を纏いながら加賀美の目の前で爆散したのだった・・・  弟を失った哀しさと、弟の姿を模したワームを撃てなかった自分の不甲斐なさに涙しながら、加賀美は天道に向かって叫ぶ。「俺はいつか、お前を超えてみせる!」  天道はそんな加賀美に何も言わず、焼け焦げたボールを投げ渡すのだった。  事件が終わり、一人路上を歩く天道。その姿を、遠くから見つめる岬の姿があった・・・ ------  加賀美がZECTを志した理由が明かされる今回のエピソード。2年ぶりに再会した弟は実はワームかもしれないと疑念を抱きながらも、自分との思い出を楽しそうに話す弟の姿に思わず本物だと信じそうになる、でも結局その弟はやはりワームだった・・・最愛の身内の姿を模した敵を前にしてまだ心が揺らぐ加賀美の背中を、自分なりの厳しさと優しさをもって前に押したのは天道でした。自身の感情を表に出さない性格らしい天道ですが、実は人の弱さというものをちゃんと理解し、その上で強くあれと努力しているのでしょう。  自分の弱さを噛み締めた上で、それを気付かせた天道を自分の中の一つの目標に据えたらしい加賀美と、それを真っ正面から受け止める格好の天道のこれからははたして・・・? 樹花との今後の交流もちょっと気になるところです。  しかし、樹花も天道の超俺様ぶりには内心困り果ててるようで・・・(笑)  今回の敵はベルクリケタスワーム。スズムシの怪人ですが、名前の"ベルクリケタス"(bellcricetus)はスズムシの英語名"bell ringing cricket"(鈴のように鳴くコオロギ)をもじったものでしょうか。  擬態した人間の記憶をも完璧に習得し、それを利用して相手を籠絡しようとするワームの狡猾さが垣間見えた今回ですが、その真の目的はまだまだ謎です。  さて、来週はいよいよZECT本部がカブトの捕獲に向けて動き出す模様です。  カブト捕獲作戦の指揮を執る男・東を演じるのは、『仮面ライダーアギト』の沢木哲也(真・津上翔一)役や『仮面ライダー555』の南雅彦役でお馴染み小川敦史氏。しっかし、555に出演したときの名前が"南"ときて今回が"東"ってことは、次の仮面ライダーに出るときは"西"か"北"かなぁ?(笑)  また、ZECTの最高責任者である加賀美の父も本格的に登場するようで、加賀美は父とどう向き合うことになるのか・・・?

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