某国のイージス
<高知新港の岸壁に停泊するDDG2隻。左が『こんごう』> 高知県高知市の高知新港に、今月16~18日まで海上自衛隊第2護衛隊群第62護衛隊(長崎県佐世保市)のミサイル護衛艦『こんごう』(DDG173)『さわかぜ』(DDG170)が来航して一般公開および体験航海が行われるということで、管理人も夜勤初日の昼間を押して一般公開に出かけてきました(^^ゞ 夜勤でなければ体験航海のチケット確保したのになぁ・・・(無念) 天頂を含むほぼ全周囲を4基のフェーズド・アレイ・レーダーで監視し、高度な情報処理能力とVLS(垂直発射装置)化された艦対空ミサイルシステムによって、最大12の目標に同時対処可能な西側最大の艦隊防空システム、イージスシステム。海自護衛艦隊の防空の要となるこの"無敵の盾"を搭載した最初の護衛艦が『こんごう』であります。こんごう型DDGは現在までに『こんごう』の他に『きりしま』(DDG174)『みょうこう』(DDG175)『ちょうかい』(DDG176)の4隻が建造され、4個護衛隊群に1隻ずつ配備されています。 こんごう型は設計こそ米海軍のアーレイ・バーク級イージス駆逐艦をベースにしているものの、海自では最大の基準7,000t超の巨艦と、アーレイ・バーク級のものより二回り近く大きな艦橋は見る者を圧する迫力を醸し出しています。 管理人が『こんごう』を見るのはこれが通算3回目。1回目は確か2000年の海上自衛隊観艦式に合わせての横須賀での一般公開でしたが、この時は横付けされたヘリコプター護衛艦『ひえい』から艦影を眺めただけ。2回目は去年の春、護衛艦隊総合訓練で呉に来航したときで、この時初めて乗艦したのですが艦内までは見られませんでした。 今回は艦内も見られるかなと思ったのですが、残念ながら2隻とも上甲板のみの見学でした。現地でお会いしたGONG00さんによれば、警戒員の配置の都合から、通常の一般公開では艦内を公開しないことも多くなっているのだとか。 まぁ、次の機会を待ちましょうか・・・ ちなみに現在、三菱重工長崎造船所にて、旧型のたちかぜ型DDG2隻の後継となる7,700t型DDGが建造されています。現在までに2隻が起工され、うち1隻は今年8月末に浸水予定です。 7,700t型DDGはこんごう型の拡充型で、イージスシステムはMD(ミサイル防衛)に対応する最新ベースラインを搭載し、また後部ヘリコプター格納庫を装備やステルス性向上等の回収が加えられています。 とあるサ○ク系サイト(笑)で、その建造中の7,700t型DDGの1番艦の進捗状況を画像で掲載しているのですが、今月14日の段階でほぼ外観が完成しつつあるようです。こんごう型と見比べてみると、角がシャープになった上部構造物や、単純な柱型となったマスト、ヘリ格納庫などの差異により、こんごう型よりさらにマッシブな艦影になっているように感じます。 8月の進水式で、7,700t型DDGの艦名がどのように発表されるか、今から楽しみにしている管理人なのです(^^)