シネマ『アンジェラ』から学ぶこと
先日、友人から私の仕事と重なる映画があるから、是非見てほしい、というメールを頂きました。それは、仏映画『ANGEL-A』です。忙しいので、なかなか家でゆっくりDVDを見るということもない生活ではありますが、絶対に見る価値があるから!ということで、眠い目をこすりながら、真夜中に見ました。モノクロの映像とパリの街並に、ノスタルジアを感じながらも、まさかこの天使が私だというわけ、、?と、少々疑問を抱きながら、見ておりましたが、いつしかのめり込んでいきました。10代の終わりから、20代の頃は、フランス映画にどっぷりはまっていたので、久々に本性をくるぐられた映画でもありました。この映画では、どうしようもないダメ男(アンドレ)が主人公なのですが、その中のシーンで天使としてアンドレの前に現れたアンジェラが、鏡の前にアンドレを無理矢理連れて行って、鏡を前にした二人の会話のシーンが、とても印象的でした。ほんとに、そうなの、これなのよ!という感じでしょうか。あまりに私の思いにヒットしたので、今月の六本木ヒルズの講座でこのシーンを流したほどでした。画像はありませんが、二人の会話の一部をご紹介します。何か、ここから感じて頂けたら、、、と、期待して!ご興味を抱いた方は、是非、お正月にでも、ご覧になってみて。見終わった後に、なんだか心が温かくなります。そして、私もこんな天使になってみたい、とも、、、思ったりして!ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー『ANGEL-A』よりAngela:鏡を見て、何が見える? Andre:見えるのは、絶世の美女Angela:ありがとう彼女の隣には?Andre:分からんAngela:それは進歩よ。前はゲス野郎が映ってて今は何も見えない。きれいになったのよ。(と、アンドレの胸をたたく)これから空の貝に何かを入れるの変わるのよよく見て自分の顔をその美しい顔の中に何か見えない?(と言って、アンドレの背中から手を回す)Andre:たいしたものはAngela:自分の目を見て何が見える?Andre:優しさAngela:ええ,優しさに満ちてる それから?Andre:そう悪くないAngela:きれいよ 本当に 美しい目だわそれから?Andre:たぶん、、、穏やかさAngela:ええとても穏やか そして愛は?Andre:いっぱいある、、、たぶん多すぎるAngela:多すぎたら出すの愛してると言って(戸惑うアンドレ)愛してない?Andre:いや まさかそんな、、、心を惹かれてる でもそれはたぶん友情で、、、Angela:愛してない?愛してる?Andre:最初に会った日から(アンジェラを見て困惑した表情で)、、最初の瞬間から(自分の顔を鏡で見つめて)、、Angela:じゃ そう言ってAndre:口に出すのは難しい(言葉に詰まりながら、とても戸惑うアンドレ)Angela:なぜだかわかる?言われたことがないからよ人に愛されないと自分を愛すのは難しい(うつむきがちなアンドレ)愛してる!アンドレ!(鏡のアンドレを見つめてアンジェラが言う)さあ 愛を受け取った 次はあなたが返す番言って!(しばらく鏡を見たまま何も言えないアンドレ)Andre:愛してる、、 アンジェラお前が誰でもAngela:そうよ今度は名前抜きで言ってAndre:愛してる(鏡に向って言うアンドレ)Angela:いいわ今度は自分を見つめてそして言うのよAndre:(しばらく鏡を見つめる)できない、、、Angela:できるわ愛もなく信頼もなく生きて傷ついた自分の体を見てふさわしいことをしてあげて拒絶しないで その傷ついた体を不平も言わず長い年月耐えてきた体よ大切だと言ってあげて居場所があるとふさわしいものを与えて(アンジェラの言葉を聞きながら、じっと鏡を見つめているアンドレ)Andre:愛してる(涙を流しながら鏡の自分に向って言うアンドレ)アンドレ、愛してる(鏡の中の自分の目をしっかりと見つめて泣きながら言う)Angela:あなたが誇らしいわ---------------------------------------------------------------------どうですか。この会話だけでも何かを感じて頂けるはず。アンドレは自殺しようとしていた。そこにアンジェラが助けにきた。ここでは、人に愛されないと、誰かを愛せない、と言っていますが、自分を愛せないと、誰かを愛せない、とも言えます。このどちらも、満たす必要のある『人間』としては、幼少期の親の責任は重大です。でも私が加えたいメッセージは、大人になった今、誰かに愛されないという意識があったとしても、自分を愛して下さい。そして、あなたの良さ,素晴らしさを認めてあげて下さい。私は21才の時、フランスへ短期留学しました。その時、生まれて初めて、親元から離れ、一人で生きるということの大変さを身にしみたときがありました。ある時、全くの一人旅をして、何日もほとんど誰とも話しをせず過ごした。そのときは、ずっとひとりで自問自答で会話しているのですが、徐々に息詰ってくると、『私って何なんだろう、、』と考えるようになる。そして、今でもその時のシーンが鮮明に想い出されるのですが、ニースのそばのアンティーブという街で海を見つめておりました。その時、ふっと自分の体をまざまざと見つめた。そして、まるで初めて自分の肉体を見たかのような錯覚に陥り、ものすごく感動したのを覚えています。それは、、、この体に私の命を宿してもらったのだ!と。そうしたら、とても自分のからだも命も愛おしくなった。そして、せっかく命を与えて頂いたのだから、自分を大切にして、命をムダにしないよう、世の中に貢献できるよう、一生懸命、生きて行こう!と、心から誓った瞬間でした。自分を受け入れる。自分を愛する。自分の命を大切にする。これがまずは、基本です。そしたら、自然にそんな自分を愛してくれる人、そして、そんな愛しい自分が心から愛せる人と出会うことでしょう。愛する自分が愛する人は、とても素晴らしい人なんですもの。誰にでも、弱い部分も見にくい部分もあるのです。それがあるから、人間なのです。そして、誰にでも、輝く素晴らしい原石があるのです。そこを見つめてください。その石を磨いてみましょう。この世の中にたったひとつの石ですよ!メリークリスマス!!and,,,,I Love you!!Posted By Manami Hirose 笑顔や表情のお悩みはこちらへhttp://www.braces.or.jp/csmile 歯並び、歯の色の相談はこちらへhttp://www.braces.or.jp