2013/09/03(火)23:04
「あまちゃん」今月で終わってしまうのかーー
NHK朝の連ドラ「あまちゃん」はなぜヒットしたか
■今年は「あまちゃん」と「半沢直樹」ですね。
ドラマ離れが叫ばれていましたが、こうしてみると、コンテンツの問題だったのではないかと思います。
要するに、面白いドラマなら流行るわけです。
「半沢直樹」など韓流ドラマかーーと思わせるほどのあざとさですからね。単純でストレートで大げさでも、キャラクターが立っていて、ストーリーの力があるものが求められているわけですよ。
■あまちゃんはさらにすごい。半年間、毎日、朝の時間帯で視聴率を取り続けたわけです。
朝ドラですから老若男女に受け入れられなければなりません。
さすが宮藤官九郎ですね。
■このドラマ、最初は東北のある地域を舞台にした人情劇と見せかけて、途中からアイドルをテーマにした一種の歌謡ドラマになっていきます。
いつもの朝ドラよりも、より祝祭的な雰囲気があり、楽しげです。
70年代のアイドル全盛時代と今のAKB48の時代を同時にパロディにするという贅沢な作りで、そこにクドカンらしい小ネタが散りばめられています。
家族、地域、人々のつながり。といった朝ドラの基本は押さえつつ、70年代アイドルとAKB48を同時にカバーしつつ、脱力系のギャグも毎回のようにあるわけですから、広い範囲で受け入れられるわけです。
■そんなクドカンの力量の功績も大きいですが、やはりこのドラマの最大のポイントは、主人公の女の子が、ハマりすぎるぐらいハマったことですよ。
天野アキ(役名)が泣いたり笑ったりする様子を見るだけで、気分が高揚するのは私だけでしょうか。
この女優さん、ハマりすぎて、次の仕事ができないんじゃないかといらぬ心配をしてしまいます。
このドラマ今月で終わるそうですからさびしい限りです。