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カテゴリ:俳句・詩
亡き母に
君かさね見し 睦月かな 去年の1月17日朝にメールで相方から送られてきた俳句である。 大事にとっておいた。 相方のお母さんは阪神の大地震の前年、お亡くなりになった。 それから相方は命日に実家に帰れない日には、実家のある方向に手を合わせ、お母さんの戒名を唱えている。 「親不孝息子でごみんねぇ」と。 去年も帰れなかった。 そして今年も帰れなかった。 親の法事でも休めない職場なんて、日本ではありえない。 行けないのは仕事が理由ではなく、付いて来ようとするウザイ人がいるから。 そう、なぜ帰れなかったかと言うと足を切ったからだ。 足と言っても身体の足ではない。 交通手段の足である。 それまでは実家に帰るというと、簡単にクルマを出せた、というか、クルマを出してくれる人がいた。 去年からはその人と距離をおくようにしている。 あまり頼り過ぎると、余計な世話まで焼かれ、かえって迷惑することがあるから。 当然、相手は迷惑だなんて思ってもいないわけで、こちらも大人だから「迷惑です」なんて言えない。 それまで何度も送っていただいといて、急に迷惑だなんて言ったらバチが当たる。 何気なく、距離をおき、わかっていただくのが一番。 ところでこの俳句だが、私はすごく気に入っている。 気に入っている、というより、大好き! 相方は自分では認めようとしていないが、かなりのマザコンだ。 相方に言わせると、そのお母さんと私は似ているところがあるらしい。 姿形はもちろん全然似ていないのだが、やることなすこと似ているそうだ。 そそっかしいところとか… 「またやってくれましたなぁ」というところがそっくりだとか。 亡き母に 君かさね見し 睦月かな でも、そそっかしいのも度が過ぎると… いつまで私の失敗を笑って見てくれることやら。 希望としては、いつまでも愛情もった目でみていてほしいんだけど… もうすぐ、2回目の記念日がくる。 「今週だね。」 私が何も言わなくても、ちゃんと覚えていてくれた。 2回目のAnniversary。 相方の仕事が終わったら、最初の日と同じ時間を過ごすつもり。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2013年02月04日 15時50分27秒
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