第9・10回 血小板の構造と役割/血小板の分化・成熟
前回から実に3週間ぶりのアップとなってしまいました・・なんだか血小板って結構簡単じゃん?なんて思っていたんですがどうも私にはなかなか理解できず、加えて画像も上手く作れず。今日できた部分は理解できないというよりは画像が作れなくって進められませんでした。結局欲しい画像はナシでUPすることに。出来れば今年で血小板までは済ませてしまいたいところですが・・・。とりあえず、↓↓よりどうぞ。血小板の構造と役割血小板は骨髄にある巨核球の細胞質が細かくちぎれたもので、直径が2~4μmで上の画像では角ばっていますがツルンとした円盤型をしています。元が細胞質なので核はありませんがミトコンドリア、グリコーゲン粒子、α顆粒、密顆粒などがあり、開放小管系と呼ばれる窪みも備えています。寿命は約10日とされています。通常の状態での血小板は不活性状態ですが、刺激が加わり活性化されると球状になり、偽足と呼ばれる突起を出します。血小板の役割は一言で言うと「止血」にあります。私達はある一定量以上の血液がなくなると生きていけません。出血したらすぐに止血できないと命に関わります。そのため、止血の仕組みはとても上手く出来ています。止血についての説明は次回から詳しく説明していく予定です。血小板の分化・成熟赤血球と同様に血小板が出来るまでの過程をちょっと詳しく図にしてみました。血液細胞の分化には造血因子というホルモンの一種であるたん白質からの働きかけが必要です。血小板として分化するためにはトロンボポエチン(以下TPO)という造血因子が必要となります。EPOは主に肝臓・腎臓から骨髄へ分泌され、その刺激によって血小板が作られます。多能性幹細胞がTPOの作用によりCFU-MegになりDNAの合成が始まります。普通の細胞ならここで核分裂・細胞質分裂を起こして自身を増殖させるのですがCFU-Megは多倍体化といって染色体を増加させます。そのため増えた染色体を包む核が大きくなります。その状態が巨核芽球です。この段階ではまだ細胞質に顆粒は認められません。多倍化が進み細胞質に顆粒を満たすようになると巨核球と呼ばれ成熟した状態となります。更に成熟が進むと、糸状に連なった袋状の突起(胞体突起)を出すようになります。イメージするとカットする前のソーセージのようなもので細くなった部分でちぎれて、その断片が血小板として末梢血へ出て行きます。1個の巨核球からは何千個とも言われる多数の血小板が作られます。※『血小板の構造と役割』で巨核球と血小板のイメージ図を乗せていますが、血小板の成熟過程について詳しく勉強する以前に作ったものです。この項の説明からすると間違いになりますがまだ画像を作っていない為とりあえずで掲載していますのでしばらく見逃してくださいね^^;マウスで画像を描くのってやっぱりかなりムリがあるんですよね。近いうちにペンダブレット、購入しようかと思っています。そしたら少しはマシな画像を描けると思うので。次回、いつになるのかしら・・・