アメリカで不妊治療をするにあたって不可欠なもの。
アメリカっていう国は、治療費が高~い事で有名だったりする。歯医者さんに通うにしても、保険がないと虫歯一つ直すのに、$1,000くらい掛かっちゃうのだ。だから、留学生なんかは、わざわざ日本に帰って歯の治療をする、というのも有名な話し。歯医者さんに通うのがこんなに高いのだから、もちろん不妊治療なんてものすごく高い。保険が効かない場合は、日本よりずーっと高い料金を払う羽目になる。例えば、先週の火曜日私がしたHSGは、保険がないとX線だけで$1,000以上するらしい。技術者に対する費用は別請求になっている。IVFもアメリカでは一万ドル以上すると聞いた。だから、アメリカで不妊治療をする時は、保険を絶対に持っていないととんでもない費用が掛かってしまう(これは出産に関しても同じ)。日本みたいに国民保険という素晴らしい制度がないので、保険会社から健康保険を購入しなくてはいけない。だから、月々払う額によって、保険の種類も変わってくるし、自己負担額もピンキリなのだ。幸い私の保険は素晴らしく、今のところ治療費はすべて保険でカバーされている。アメリカで不妊治療をしている人のほとんどは、費用の半分は自己負担という人や、薬代はカバーされていない、という人が多いみたいだけれど、私の持っているCIGNA HMOはその点素晴らしい。今働いている会社を通して保険に入っているから、保険料はほとんど会社が負担してくれている。私は毎月約$35を負担していて、残りの保険料($600位)は会社持ちとなっている。はっきり言って仕事は大嫌いだけど、これだけの為に仕事はしばらく辞められそうにないのだ。アメリカの健康保険というのは、大体2種類あって、HMOとPPOに分かれている。PPOは好きな病院やお医者さんに行けるのだけれど、そのかわり保険料と自己負担額が大きい。そして、HMOは保険会社で指定された病院とお医者さんに行かなくてはならないのだけれど、保険料が安めで自己負担も少なく、さらにPPOよりたくさんの治療をカバーしてくれる。幸い私が行きたかったスタンフォード大学の不妊治療クリニックは、CIGNA HMOを受け入れていて、自己負担が少なく良い病院に通う事ができていたりする。この保険がどのくらい良いかというと、まず薬代は100%カバー。クロミッド等も、co-paymentという一定の自己負担額(薬の場合は$15)を払えばOK。先生との診察も、初回にco-paymentの$20を払うだけで済む。超音波やHSGなどの検査は100%カバーされているので無料。IUI(人工授精)は6回まで、IVF(体外受精)は3回まで100%カバーされているのだ。普通の保険だと、大体半額くらいしかカバーしてくれないらしいから、CIGNA HMOはかなり良い保険という事になるみたい。自己負担がほとんどないから、という訳ではないけれど、やっぱり早くIUIに挑戦したいなと思う。会社をクビになったり解雇されてしまったら保険が使えなくなってしまうから、使えるうちに使っておこう、という感じ。