cyarioji旅日記159 四国縦横断4 大豊~大歩危~池田~琴平~丸亀~JR輪行~池田へ
○02年9月11日(水)晴 大豊~穴内大歩危~池田~琴平~丸亀(四国縦断ゴール)~JR~池田(YH・泊)93km 四国縦断完走へ 二晩お世話になった「旅籠」を6時にスタート。きのうの「大トラブル現場」の山道も快調にクリアし、R32号線をJR土讃線と並走しながら大歩危へと向かう。 大歩危は、渓谷を渡る「日本一の大かづら橋」で知られるが、「四国縦断完成」が先決と、後藤新平の碑文を眺め先へ。 「万屋」の店先で こんな山中に?と、コンビニ風の店に立ち寄る。 パン・牛乳を求め、店内を見回すと食料品から衣料はては農具までと、「なんでもござれの「よろずや」さんだった。 店番のおかあさん「昔も今もお店はここ一軒だけ。この店の床下には部落中の一冬分の米・味噌・醤油・酒」を蓄える大きな地下室があるけど、交通の便が良くなって今は空っぽ」とやや寂しげな表情。 池田から猪の鼻峠へ 山城町を過ぎ、池田町に入る手前で、前方の遥か高い山腹に集落を遠望、「さすが山国、あんな高いところにも集落があるんだ」と、感心して眺める(今夜の宿の場所とも知らずに、、)。 10時半、JR池田駅着。すこし早いが、この先の猪の鼻峠に備えて腹ごしらえ。 標高410メートルの猪の鼻峠は、四国の旅最後の難所としてたっぷりの汗をかかされたが、きつい登りの後は、讃岐平野へ一気のダウンヒルが疲れを吹き飛ばしてくれた。 琴平からゴールの丸亀へ 「こんぴらさん」の参道入口で少休止。、客待ちの駕篭やさん「自転車で四国縦横断?その脚力なら駕篭かきもハダシだねえ」と談笑のひと時。 財田町で「讃岐うどん」の遅い昼食のあとは、快調に距離をかせぎ、午後3時半「四国一周以来6年ぶり」のJR丸亀駅にゴールイン。高知から丸亀の四国縦断の完成だ。 今夜の宿は、残る横断路の中継点「池田町」。 休むまもなく自転車を輪行仕様に納め、いま走ってきたルートをJRで逆戻りだ。 山上のYH蜜巌寺 丸亀発の電車を乗り間違え、池田へ着いたときは夕闇だった。 予約のYHに電話を入れると,「迎えの車が行けないので、YHおかあさんとおぼしき人が、「駅前のタクシーに『密巌寺』と言って乗ってきてください」と、私「いや、自転車で行きます」に、YH「いえいえ、とても自転車じゃ登って来れません。タクシーにしてください」と、やや強い口調。 タクシーに乗り、行き先を告げると「あ、ユースにお泊りですね」と心得顔で発車。 街を出ると急な山道をどんどん登って行く。(まるで登山道だ、これじゃ自転車は到底無理、、)と納得。街の灯がはるか下に見えるころ、りっぱなお寺に着いた。料金を払おうとすると「こちらさんとの契約車ですからお客さんからは頂けません」という。 お寺に隣接のYHの戸を開けると、先ほど電話応対の女性が出迎えてくださる。 「タクシー料金を」と言うと、「お出迎えの約束ですから結構です」と受け取ってもらえない。 風呂のあと、「食事を」と案内され、宿坊へ。 「どうぞごゆっくり、、」と、りっぱな造りの宿坊の分厚い座布団に座り、期待以上のたっぷりの夕食を戴いた。 大歩危も小歩危も足早走り過ぎひたすら丸亀縦断ゴールへ 昼間見し山腹遥か集落が一夜の宿も池田の縁しか (続く)