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カテゴリ:エッセー
<結>GDP(国内総生産)の15%もの富を所有するネオ貴族が、 自由に投資、開発を行えば経済は再び正しい轍を進む 様になる。理論的には正しいように思えます。 だからといって、極端な富を少数のエリートが占有する ことが正しいことでしょうか。これには大きな疑問が あるんです。 というのも、ブッシュ大統領の大義名分はアメリカ式 民主主義の普及です。だから、民主主義のない国には、 然るべき手段をとって徹底的に教育する。つまり戦争 です。テロリストと戦い、民主主義を教え広める。 民主主義...確かに独裁政治を行い、テロリストが蔓延る ような国より、アメリカのような豊かな先進国になる方 が幸せかもしれません。 イラン、アフガニスタンがアメリカ式を望めばそれは アメリカの錦の御旗は正しかったことになりますが、 実はことはそう簡単ではありません。 私が思うにアメリカは戦争をしなければいけない体質 なのだと思います。なんといってもGDPから3%ぐらいを 軍事費して割いているからです。3%でも、相当な額で すよね。毎年多額の金額が軍事に投資される以上、それ を消費しなければなりません。戦闘機なんかは石油が 無ければ動きません。結局、アメリカは戦争に行って 石油という戦利品を獲得するしかないのです。そして、 作った古い大量破壊兵器を消費し、新しい武器に更新 するわけですね。ロッキード事件で有名な、航空会社 ロッキード・マーチン社やボーイング社なんてのは、 軍事産業の親会社です。 そんな石油次行や軍事産業に投資している人は誰でしょう... そう、ネオ貴族ですね。ブッシュや副大統領のチェイニー なんてのは、軍事産業界の親分みたいなもんです。これで、 減税の意図が見えてきますね。 減税することで最も潤うのは国民ではなく、このネオ貴族 たちなんだと思います。 更に戦争に言及するなら、誰が兵士として戦地に送られる の?華氏911でも出てきましたが、貧困層の成年です。 ブッシュ大統領にとっては民主主義なんて建て前なんです。 じゃあ、本音は?ネオ貴族の利権を守ること。当たらずも 遠からずじゃないでしょうか。 国の国策を決めるのに、全員の意見を聞いて回るわけには いきません。恐らく、人口の2~3%の人間が国を動かして いるじゃあいでしょうか。でも、アメリカでは更に0.01%の 最富裕層、ネオ貴族が国の政策を左右する力を持っている 様に思います。 やはり、ブッシュ大統領の発言は国の総意を代表するもの ではなく、少数の興味や意見だと考えるほうがいいように 思います。 ネオ貴族みたいな大富豪が出現している以上は、今後も アメリカは極少数の意見が反映された国策にしたがって 航海を続けることになりそうです。 ♪ランキングに投票する。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2005.06.08 12:32:14
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