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三昧境(さん・まい・きょう)~自分らしさを鍛える、利かす、そして愉しむ~

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タイゾー@KY

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2005.06.08
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カテゴリ:エッセー

<結>



GDP(国内総生産)の15%もの富を所有するネオ貴族が、
自由に投資、開発を行えば経済は再び正しい轍を進む
様になる。理論的には正しいように思えます。

だからといって、極端な富を少数のエリートが占有する
ことが正しいことでしょうか。これには大きな疑問が
あるんです。

というのも、ブッシュ大統領の大義名分はアメリカ式
民主主義の普及です。だから、民主主義のない国には、
然るべき手段をとって徹底的に教育する。つまり戦争
です。テロリストと戦い、民主主義を教え広める。

民主主義...確かに独裁政治を行い、テロリストが蔓延る
ような国より、アメリカのような豊かな先進国になる方
が幸せかもしれません。

イラン、アフガニスタンがアメリカ式を望めばそれは
アメリカの錦の御旗は正しかったことになりますが、
実はことはそう簡単ではありません。

私が思うにアメリカは戦争をしなければいけない体質
なのだと思います。なんといってもGDPから3%ぐらいを
軍事費して割いているからです。3%でも、相当な額で
すよね。毎年多額の金額が軍事に投資される以上、それ
を消費しなければなりません。戦闘機なんかは石油が
無ければ動きません。結局、アメリカは戦争に行って
石油という戦利品を獲得するしかないのです。そして、
作った古い大量破壊兵器を消費し、新しい武器に更新
するわけですね。ロッキード事件で有名な、航空会社
ロッキード・マーチン社やボーイング社なんてのは、
軍事産業の親会社です。

そんな石油次行や軍事産業に投資している人は誰でしょう...

そう、ネオ貴族ですね。ブッシュや副大統領のチェイニー
なんてのは、軍事産業界の親分みたいなもんです。これで、
減税の意図が見えてきますね。

減税することで最も潤うのは国民ではなく、このネオ貴族
たちなんだと思います。

更に戦争に言及するなら、誰が兵士として戦地に送られる
の?華氏911でも出てきましたが、貧困層の成年です。
ブッシュ大統領にとっては民主主義なんて建て前なんです。
じゃあ、本音は?ネオ貴族の利権を守ること。当たらずも
遠からずじゃないでしょうか。





国の国策を決めるのに、全員の意見を聞いて回るわけには
いきません。恐らく、人口の2~3%の人間が国を動かして
いるじゃあいでしょうか。でも、アメリカでは更に0.01%の
最富裕層、ネオ貴族が国の政策を左右する力を持っている
様に思います。

やはり、ブッシュ大統領の発言は国の総意を代表するもの
ではなく、少数の興味や意見だと考えるほうがいいように
思います。

ネオ貴族みたいな大富豪が出現している以上は、今後も
アメリカは極少数の意見が反映された国策にしたがって
航海を続けることになりそうです。


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Last updated  2005.06.08 12:32:14
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