6月23日の夕刻、場所が立川総合斎場と言うことでしたので、多摩モノレールを使って「立川南」で下車しましたら、徒歩5分足らずで斎場に到着しました。
登場した僧侶の読経を聴きますと、仏式は土光さんに私淑した影響なのかは定かではありませんが、日蓮宗でした。
其処の会場で、先輩よりも1年後輩で、メキシコ事務所長をしていたNT氏を見つけましたので、隣席に腰掛けて通夜の読経を聴き続けます。
このNT氏は一橋大学卒で、在学時代から山岳部に籍を置く山男だったのです。
しかし、会社時代は山を封印して業務に勤しみ、凄い成果を達成して、到底日本がプロジェクト受注は無理と思われていた案件の受注に漕ぎ付けたのです。
このことが城山三郎氏の企業関連小説のモデルとなる程の実業家逸材だったのです。
私は1979年から1983年迄、米国やメキシコへの大型ガスタービンの輸出を目指して、テキサス州ヒューストン市に家族帯同で滞在していたのです。
東京からの出張者、取扱商社「丸紅」と共に、NT氏宅に押し掛けたものでした。
PEMEX(石油公社)、電力公社、民間電力社に数多くプリゼンテーションをして高い技術評価を得たのですが、最後は数多い実績を基にしたGE社の反撃に会い、政治的な圧力に敗れることとなりました。
その間、最新鋭で最高熱効率を誇った大型ガスタービンは米国西海岸のカリフォルニア州で受注することとなりました。
やはり、開発途上国での商売は実績重視で、最新鋭最高熱効率と言う謳い文句は通用し難いことだと実感することとなりました。