あ~、結構根深いな…
今日、アンディ・ラウ主演の『ランニング・オン・カルマ』って映画をDVDで見た。映画自体は、現代風で、アクションあり、妖怪みたいのが出てきてたりと、正直掴みどころがない映画だった。それから、正直、楽しいから観てっていうオススメの映画ではない。でも、日本人として心に一石を投じられた映画ではあった。主演のラウは、『Big(Biggie)』っていう元お坊さんのボディービルダーなんです。坊さん時代から、なぜかムキムキ。ある事件をきっかけに、人間の因果応報(カルマ)が見れるようになります。つまり、前世の行いが現世の運命を左右するってのが見えるようになっちゃうんです。そんで、ストーリーは、準主演の女性刑事(香港警察)の前世が日本人兵士で、戦時中に中国人の頭をバッサバッサ刎ねたってその業(ごう)の為に現世では悲惨な死を遂げる運命なんです。なんか凄いストーリーですね。まぁ、内容はこの辺までにして…その日本人の兵士ってのが、やっぱり気になりました。実際、南京で行なわれた日本兵による虐殺行為の中で、日本刀で斬首を争ったって記録があるんだよね。日本国内では特に抜刀の名手二人を取り上げて、今日は何人の首を刎ねましたってのを新聞とかメディアでこぞって報道したんです。今日の日本、特に私たちの世代はそんなことを知る術はあまりない気がするんですが、米国の出版物の中には結構その詳細を記した文献を掲載してます。今なら酷いことといえるけど、狂気的な当時では、それを褒め称える向きがあったようですね。そんで、映画自体は、それを批判するために作られたものではないけど、この映画をきっかけに、中国本土や香港で戦時中の日本人のおこないがどのように語り継がれてるのかなぁとか、良い話もあったろうけど…きっと戦時中なんかは酷いことのが多かったろうなぁとか色々考えを巡らせてしまいました。今のままでいいのかな。潜在意識のメッセージって結構根が深い問題なんじゃないだろうか…と、オススメ映画じゃないけど、意味深い映画になりました。興味のある人は観てくださいね。