朝9時50分発。とうとう最後のサイクリング日となる。天気は快晴。北西からの軽い横風。北に向かって走る。進むほどどんどん寒くなる気がする。空気が冷えて頬が痛い。昼食にスーパーでローストチキンを買い、森の中でピクニック。昼で快晴でも太陽は夕方のように低く、日なたでも体が冷えてくる。今日の気温は+2度。この寒さの中で走るのも今日で最後だ。午後から雲が張り出し始め、雪がちらつく。市街に近づいてからの道が予想外にややこしく時間がかかり、ストックホルムに着くころには真っ暗になってしまった。自転車道には雪が積もり、橋の上は解けた雪が凍りついている。橋から見るストックホルムの夜景はすっかり白く、強くなった雪に煙っていた。自転車を押したり、走ったりを繰り返し、6時半にやっと予約したGustaf vasa hotelへ着。一泊849クローネ(12000円)。最後なので奮発し少し良いホテルにした。部屋が広く天井も今までの2倍はある。しかし広すぎて部屋が寒かった。
これでヨーロッパサイクリングツアーが無事終了した。総走行距離7603km、滞在日数225日、走行日数130日。平均走行距離58.5km。2人でパンク回数約10回。転倒1回。6000-7000km間にタイヤ4本を全て交換。(擦り減ってパンクが連発したため。)大きな故障はなく、軽い故障が2回。転倒後に前ギア3段のうち2段しか入らなくなった事と、荷台の取り付けネジをいつの間にか落とした事くらい。走っている間は、オランダぐらいまでいつ終わるのかわからないほど長く感じたが、終わってみるとあっけないものである。まるですべてが昨日の事のようである。今はとりあえず、明日から走らなくて良いことがうれしい。ふとももががパンパンだ。