カテゴリ:水のメモ
冬のガサガサ肌、赤ちゃんのデリケートな皮膚、アトピー肌、傷の治療にお勧めしたいのが「白色ワセリン」。
白色ワセリンの中でも、特に健栄製薬の「ワセリンソフト」を是非お勧めしたい。 私は、つい先日、9月になってこのケンエー「ワセリンソフト」を5個買った。 なぜなら、このワセリンソフト、冬には非常に品薄になり、私の住んでいる地域では、薬局、ベビー用品店を回っても非常に手に入りにくい。 というか、9月の現時点で、すでに楽天市場で取り扱っている店は入荷待ちか、残り数個となっている。 ちなみに、ケンエー「ワセリンソフト」を扱っているのは楽天市場では10店舗。 その中で、送料も含め、最安値はアカチャンホンポ楽天市場店(ただし、今日時点で残り10個)、続いてケンコーコムが安い(同じく残り15個) ワセリンソフト 60g/ケンエー/ワセリン/税込\1980以上送料無料ワセリンソフト 60g[ケンエー ワセリン ケンコーコム] 品薄の理由について、製造元の健栄製薬に問い合わせたところ 「欠品は大変申し訳ないが、品質を落とさないためには、生産量を簡単には上げられない」 という回答。 いったいなぜ、ケンエー「ワセリンソフト」はこれほど売れるのか? キング・オブ・保湿剤 ~白色ワセリン~ ワセリンの特徴は、他の保湿剤とは異次元の安全性と保湿力。 さまざまな保湿剤があり良品も多いが、ワセリンを超える保湿剤ははっきり言って無い。 【ポイント1】・・・150年の歴史が証明する安全性 アトピー肌や薄い赤ちゃんの肌に使うとき、最も心配なのが安全性。 石油を原材料とするワセリンは1850年代に原油労働者が保湿に使い始めた黒いワセリン(ロッドワックス)が始まり。 1870年代に精製技術が確立し、現在の白いワセリンとなった。 ワセリンはあかぎれや傷口に塗っても炎症を起こさない保湿クリームとして150年余の歴史がある。 【ポイント2】・・・軟こうの基剤に使われる安全性 ワセリンが安全性が高いゆえんは、非常に安定していて、変質しにくいこと。 通常、ワセリンの使用期限はなんの添加物も加えなくても5年以上。 さらに、この5年の使用期限というのも、局方(薬品)にするにあたり、国がとりあえず決めた年数(といっても5年というのは異例の長さ)で、普通に使う分には10年近く使える。 ワセリンは非常に安定していて、他の薬に影響しないことから、抗生物質軟こうやステロイド軟こうを溶かす基剤として広く使われており、誕生から150年が経った今もワセリンを超える超安定基剤は開発されていない。 あらゆる人に使うことを想定して作られる「軟こう」の主成分であるということは、「ワセリンが肌に合わずダメ」という人はほとんど居ないということ。 【ポイント3】・・・傷口に直接ぬってもOKな安全性 ボクシングの試合、目頭を切った選手が、傷口にたっぷりと塗られて止血に使われているのが白色ワセリン。 (正確にはアビテンで一回血を止めて、その上から傷口を守るようにワセリンを塗る) ワセリンは傷口の細胞を痛めず、細菌も繁殖しないため傷口に直接塗ることができます。 このワセリンの特性を活かして注目されているのが傷口の湿潤療法。 傷口に消毒薬を塗って乾かしたりガーゼを当てたりするのではなく、ワセリンとラップだけで治すという療法。 水洗いしただけの傷口にワセリンをたっぷり塗り、その上からラップを巻き、治るまで交換せず放置しておくというもの。 効果は抜群で、化膿もせず、治りが早く、傷跡もきれいに無くなるので、ようやくここ10年ぐらいで普及してきた。 しかし、医学会では「消毒もガーゼ交換もしないなんて・・・」と長い期間、イレギュラーな手法と認識され避けられてきた。 湿潤療法の効果が確認され、広まった一つのきっかけは、農家の獣医師。 針金や釘を踏んで、穴が空くほどの深い傷を負った牛の蹄を治すのに、ワセリンにキトサン(カニ甲羅の成分。傷の治りを早くする)を混ぜたものを30年ほど前から使って効果を出しており、このことを知った人間の医師が湿潤療法の効果の高さを再確認し、人間でも広まってきた。 【ポイント4】・・・けた違いの保湿力 ワセリンとは要するに「油」。 油と言っても、融点(液状になる温度)が50℃で、人間の皮膚の上(33~37℃)で半流動体のちょうどよい固さでとどまる。 つまり、ワセリンを塗ると、皮膚の上にはがれにくいバリアーが作られる。 すると、肌にしっかりと水分が閉じこめられるので、肌が乾燥しない。 それどころか、肌の細胞が少しずつ放出した水分(汗なども含む)がワセリンの下にたまっていくので、肌がだんだんしっとりしてくる。 これに対し、一般的な保湿クリームは「肌に浸透する」「肌になじむ」ことを目的としているため、ワセリンと比べるとどうしてもバリアーが薄く、はがれやすい。 また、肌に浸透する、なじむということは、(非常に低レベルだが)細胞に影響を与えることとになり、一部の人には合わないケースも出てくる。 シンプルな石油精製物であるワセリンと違って、どうしても少量の添加物を入れなければならないのも、まれに合わない人が出てしまう原因。 【ポイント5】・・・とっても安い ワセリンの原料は石油のみ。製造工程もシンプル。 古典的なクリームなので開発費もゼロ。 他の保湿クリームと違っていろいろな添加剤を使ったり、複雑な製造工程を必要としないので、コストが非常に低く、日本局方白色ワセリンは1瓶300円程度。 最高品質のワセリン 健栄製薬 ケンエー「ワセリンソフト」 最も古く、最も安全で、最も強力な保湿剤・白色ワセリン。 局方ワセリンをはじめ、様々な製品があるが、その中でも健栄製薬の「ワセリンソフト」は特に優秀。 ワセリンソフトが人気で品薄な理由を健栄製薬に直接聞いた。 【ポイント1】・・・他社製品をはるかにしのぐ柔らかさ=伸びの良さ。したがってベタつかない 保湿クリームとしてワセリンを使う人の悩みは、なんといってもベタつき。 これほど優れたワセリンが、保湿クリームとしていまいち普及していないのは、ベタつきゆえといっても過言ではない。 なぜベタつくのか? ワセリンは他の保湿クリームと比べて、常温では「固い」。 そのままでは伸びが悪く、ベタベタになってしまう。 ワセリンの塗り方は、まず手のひらの間でこすり合わせ、熱でワセリンが十分に柔らかくなってから塗るというもの。 しかし、慣れなければ、厚めに塗ってしまうし、塗りむらもできる。 そこで、製薬各社はソフトタイプのワセリンを開発している。 私はそのほとんど(多分、市販されているのはすべて)を試してみたが、段違いに伸びがよいのがケンエー「ワセリンソフト」 試しに他社のソフトタイプと比較して欲しい。 (いずれも悪い品物ではないし、それに数百円だ) 比べてみればケンエー「ワセリンソフト」の伸びの良さ、ベタつきの少なさが実感できるはずだ。 ベタつきを嫌がる子供がいるお母さんに、私が勧めると「このワセリンは大丈夫だった」という感謝も頂いたことがある。 【ポイント2】・・・秘密はワセリンのグレードと製造工程 他社のソフトタイプワセリンと比べて、ケンエー「ワセリンソフト」の伸びがあまりに良いので、当初、私は「可塑剤(かそざい)を使っているのでは?」と思っていた。 可塑剤とはものを柔らかくする添加物だ。 そこで、健栄製薬に直接電話で問い合わせてみた。 健栄製薬は、医療機関で使う消毒用アルコールのメーカーとして有名で、大坂にある。 ワセリンソフトの成分について聞きたいとオペレーターに伝えると、男性担当者が丁寧に質問に答えてくれた。 他社製品と比べると非常に柔らかいが、可塑剤を使っているのですか?と聞くと 「いいえ、可塑剤は使っていません」 「他の添加物も入っていません」 では、ケンエーのワセリンソフトはなぜこんなに伸びがいいのか? 「ワセリンのグレードの違いなんです」 高グレードのワセリンは、柔らかく伸びがよい、その代わり大量には作れないそうだ。 「それと、製造工程の違いです」 製造行程が普通のワセリンより多いらしい。 そのため純度が高く、柔らかいワセリンを作れるという。 具体的なやりかたにも興味があったが、企業秘密もあるだろうから、詳しく突っ込んでは聞かなかった。 健栄製薬の話を総合すると、要するに、ケンエー「ワセリンソフト」は稀少な高級ワセリンといったところだろう。 健栄製薬のケンエー「ワセリンソフト」 安全性は日本局方ワセリン以上。 さらに、チューブタイプなので、雑菌やホコリが混じることがなく常に清潔。 そして、他の保湿クリームと遜色ない伸びの良さで、ベタつかない。 まさに、この冬最強の保湿クリーム。 しかし、人気の高級ワセリンゆえ、冬の品薄は避けられない。 特に小さなお子さまに使いたい方には、早めの確保をお勧めする。 なお、健栄製薬の担当者によると、同社のケンエー「ベビーワセリン」も中身は全く同じとのこと。 ちなみに、単価、送料とも最安値は爽快ドラッグだった。 ベビーワセリン★税込1980円以上で送料無料★ベビーワセリン(60g) [爽快ドラッグ] お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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