岡山に 生まれて死ねど 時折は
異邦人となり
暮らす夢見る
故郷に 帰れど今は 異邦人
知りたる人も
無きにひとしく
★ 「異邦人」。外国人という意味もありますが、「見知らぬ人。別の地域、社会から来た人。旅人。エトランジェ」の意味でつかわれることもしばしばあります。
★ この言葉と、ある意味で重なる言葉に「ボヘミアン」という言葉があります。ジプシーの異称ですが、転じて「社会の規範にとらわれず、自由で放浪的な生活をする人」に使われます。
★ きょうは「シニアの岡山文学・芸術入門」の第3回講座ー「岡山を愛した”異邦人”たち」を受講しました。この講座の副題は「牧水、荷風、潤一郎、晶子と鉄幹」でした。
★ このうち、与謝野鉄幹の話の中では、12歳ごろに岡山に住み、そのころから早熟でのちの鉄幹を思わせる恋愛事件もどきのことをしていたなどの話も聞けました。また、谷崎潤一郎、永井荷風は戦時中の疎開先として岡山に来て、その際の岡山空襲などの悲惨な様子を日記に記していることなども紹介されました。
★ こうした人たちの、異邦人たちの岡山訪問などの話を聞くと、私もかつて、単身赴任で十数年東京暮らしを経験して、そのおかげで出張で全国各地に行く機会があったことから、ある種の感慨が湧いてきます。
★ 岡山に生まれ、岡山で骨を埋めることは確定していますが、そんな経験から「ああ、ここでずっと暮らしてもいいなあ」と異邦人的生活にあこがれて、頭の中ではそんなことを考えたりしたこともあります。今でも時々そんな夢を見ます。
★ 類似語の「ボヘミアン」ですが、私の故郷、岡山県高梁市(旧川上郡川上町)出身の歌手・葛城ユキの同名の大ヒット曲(作詞・飛鳥涼、作曲・井上大輔)があります。
ボヘミアン 破れかけのタロット投げて今宵も あなたの行方占ってみる
ボヘミアン 身の程知らぬ恋でしょうか 幸福せもとめちゃいけないでしょうか
一夜に燃え落ちて 甘い夢見て 狂おしく抱きしめた あなた旅人
ボヘミアン 恋の矢の痛みに嘆く あなたの愛 今もぬけない
ボヘミアン ためらいがちのさよならと ”またくる”の言葉残して立ち去った男
ボヘミアン 自由に飛び回ることなど 忘れてた 女に愛くれた男
一夜に燃え落ちて 甘い夢見て 狂おしく抱きしめた あなた旅人
ボヘミアン あなたははかなきリフレイン 私も あなたを待つボヘミアン ボヘミアン
★ この歌に、岡山を愛した前述の”異邦人”たちを重ね合わせると、異邦人たちの、気分感情がうかがい知れた今日の講座でした。
今日の岡山は、晴れ時々曇りで、最高気温は37の予想です。
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