無残やな 旧国鉄の 鉄路上
金満列車 瑞風が行く
ＪＲ西日本の寝台列車「瑞風」の一部
金持ちの 心を満たす それだけの
金満列車 四季島走る
国民の 血税そそぎし 線路には
絢爛豪華な ななつぼし行く
★ かつて浅田次郎氏が描いた「鉄道員」＝ポッポやの世界。国民の血と汗で築かれた鉄路上を、使命感を持った無数の鉄道員に守られて走っていた公共交通機関、国鉄。分割民営化されて、今年４月には30周年を刻みました。
★ そして今は、その鉄路の上を、たった一握りの金持ちのためだけに走る豪華寝台列車がＪＲ各社の威信をかけて走っています。ＪＲ九州のななつぼし、同東日本の四季島、同西日本の瑞風。
★ 昨晩、その瑞風の特集番組を見て腹立たしい思いをしたのは私だけでしょうか。なんと乗車運賃の最高額は、一人１２５万円にもなるというのだから驚きです。
★ 分割民営化以来、全国の過疎地の各線が不採算を理由に廃線となり、存続路線も乗降客の少ない駅は無人化ないしは駅自体が廃止される事態が相次ぎ、社会問題となっています。
★ そんな事態の一方で、絢爛豪華な豪華寝台列車が、ありとあらゆる贅沢なサービスをを提供されて走るさまは、何とも異常というほかはありません。
★ もちろん、大金持ちではなくても、一生の思い出として一度は乗ってみたいという、鉄道をこよなく愛する人たちもいらっしゃるでしょう。私も乗ってみたいとは思います。
★ しかし、そうであっても、公共交通機関としての使命を忘れ去ったかのように、利益第一のために列車を走らせるかのようなＪＲ各社の経営姿勢には怒りを禁じえません。
★ 国鉄分割民営化という、希代の暴挙がもたらした結果は30年をの時を経て、当時危惧された通り、国民の足を守るという公共交通機関の魂を捨て去る結果をもたらしたようです。
今日の岡山市は、晴れ時々曇りで、最高気温は９度の予想です。
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