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2016.04.28
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カテゴリ:極真空手
 全日本大会が終わり、10日余りが経った。

 結果は周知の通りである。外人も日本人もない。大きいも小さいもない。稽古をした者が
勝つのである。ただひたすら、人の何倍もの稽古をした者が勝つのである。
 26日は、大山総裁の命日である。その大山総裁がいつも言っていた言葉である。

 私は、大山総裁から、組手に関して事細かく指導を受けた事はない。ただひたすら、稽古に
専念出来る環境を作ってもらったのである。ある日、大山総裁の機嫌の良い時に、「どうした
ら組手が強くなりますか」と聞いたら、急に風向きが変わり、「そんな事は自分で考えろ」と
言われた。それは、後になってみると、弟子を一人前にしてやりたいのだと思った。自身で
考え、自身で試して、自身の組手を作り上げなさい、という事が分かった。

 型に関しても、一つの型は3千回と常に言っていた。自分の肌で心で、体で、修得しなさい
という意味が、後になって分かった。人が作った型でも、3千回やると自分の型になると、常に
言っていた。

 こんな私でも、良い所は師の言った言葉を迷い無く心に刻み込む所である。それが今になって、
本当に良かったと思っている。師弟の関係は一時的のものでなく、師が亡くなっても教えがある
限り、生涯に亘るものなのである。


 私が入門した時、大山総裁は45才。まだ、組織の長になる前の、空手家大山倍達である。
呼び名も、先生、館長、総裁と変わっていった。私の心の中には、空手家大山倍達と、極真会館
総裁大山倍達と、二人の大山倍達がいるのである。どちらも私の師である。どちらも大好きであ
る。しかし、私の心の中に刻み込まれた多くの言葉は、私が白帯の時から黒帯にかけて、即ち、
空手家大山倍達の言葉である。
 「千人か二千人の弟子はいらない。一人強いのがいればよい」。白帯の時の私は、この言葉に
燃えたものである。
 あれから48年になろうとしている。あの時の風景も、大山先生の顔も、はっきり覚えている。

 
 追伸
 今、大切な弟子が熊本地震によって大変な目に遭っている。無力な私は、ここから一日も早い
復旧を祈るしかない。





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最終更新日  2016.04.28 12:00:53



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