太極拳を習っていると、姿勢のことを いつもいつも注意されます。
これは、多分どこまで行っても課題としてつきまとうのだろうと思うのですが。
言われることは、身体をまっすぐ保つこと、前にも横にも後ろにも倒れてはいけない。
私は勝手にですが、自分の真ん中の線を正中線として、なるべくそこがぶれないように意識しているのです。
まぁ、なかなかうまくはいかないのですが、これも訓練のひとつ。
このごろ思ったのは、心にも多分正中線ってあるよな・・・ってこと。
心の正中線をしっかり持つというのは、前にも書いた 自分が自分であること――に通じます。
自分の真ん中がしっかりしていて、自分のやりたいことを中心にしていれば、エネルギーの循環もスムーズにいくし、無駄な浪費もふせげる。
心の元気につながるのじゃないだろうかと。
太極拳で、身体の芯をまっすぐ保てと指導される理由は、攻撃を受けたときに傾きがあるとすぐに倒れてしまう。
バランスの悪さが受身の弱さにも通じるからなのです。
心も同じです。
力を入れて踏ん張る必要はないけれど、心がしっかりまっすぐでいれば、他の人から攻撃を受けても、充分受け止めてやんわり返したり、ふっと身を避けて攻撃を受け流したりが自由にできるような気がします。
人は他人をなかなか理解できません。
相手が私をわからないのは当たり前、私だってなかなか相手が見えてないし、本当のところはわかってない。
それは、特別じゃなくて当たり前のことなんです。
だからね、相手に悪気があろうとなかろうと、人間関係で傷つくことは多々あるわけですが。
とりあえず、自分の芯をしっかりさせておくと だいぶ楽になるですよ。
というお話でした。
あ、自分の芯を確立させるために必要なことは、やはりこれも太極拳同様、訓練なのだと思います。
常に自分が何をしたいのか、自分がどういう人間であるのか意識すること。
他者の被害者にしないこと。
ここにある自分は、自分の選択の結果であることをきっちり認識すること。
でも、責めないこと。
ちょっといいかげんに、力を抜いて、でもたゆまずに続ける――くらいでしょうかね。