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2009年12月13日
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カテゴリ:考えたこと

時々出て来るFさんは 隣町に住み高校のクラスメートで、気があって今でも交友が続いている。
多分 生きる立ち位置とか ありようが似ているところが多いような気がするのだった。

彼女は去年仕事を辞めて(あまり良い職場でなかったらしい。多くは言わないけど)それから ちょっとウツ気味というか落ち込んでいるように見えていた。 

 

それで、気になっていたのだが、今度は春あたりから一人息子のTくんが不登校となり、ずーっと家にこもるようになったらしいのだった。

私が電話して Fさんの都合を聞いても「今はちょっと・・・」と言葉を濁し私の訪問も拒否するようになってしまった。

Fさんは、シングルマザーで一人でTくんを育てている。
抱えているものも多いのだろう。

 

まあ、来るなと言われても 行ってしまえばこっちのもんさ~♪と、先日ショートケーキを買って、彼女の家を訪ねた。

いつも、私が行くと逃げて隠れてしまっていたTくんが、居間のコタツにいて私が行っても座ったままだった。

どうやら学校にまた行き始めたようだな?

前だったらねぇ、私不登校している子どもが前にいたら、どぎまぎしてしまって普通に話せなかったのですよね。
なんでだろうなぁ・・・。

今は全然平気で、話したいことを話して、相手の話も聞ける。
相手がどんな状態でも、こっちが落ち着いて相手の真ん中めがけて声を出せば、どんな人とも たいてい話せます。

おもしろいことに 相手が2歳でも3歳でも同じなんですよね。
ちゃんと相手の言葉を理解して、こっちの伝えたいことを言葉にする。
会話には違いはありません。

 

で、FさんとTくんとコタツにはいって世間話、近況なんかを話していたのですよ。
Tくんは今13歳かな?中学1年なんだけれど、外見は幼く小学校中ごろにしか見えません。
このTくん、私がFさんに話を振ると、かならず割って入って自分が会話の主導権を握ろうとする。
Tさんも そのことに気づいていないのか、別に普通のことと思っているのか・・・。

前から感じていたのだけれど、Fさんは、息子を別の人格、一個の世界観を持った人間に育てるための力をまだ持ててないのかもしれません。
この親子は くっつきあって、同じ空気を共有して、息子はそれが息苦しくて時々コントロールが利かなくなっているように見えます。

今回、私はFさんにものすごい拒否の壁をぶつけられたのだけど、それが出てくるところまで、私食い込んでしまったのだな。

 

私、前はTくんが問題を抱えていて、彼が成長すれば学校にも行けるように社会性も出て来るようになると思っていたのです。

でもね、今回見えたことは。

Tくんが安心して外に行けるようになるためには、母親のFさんが、もっとしっかり自分の問題に取り組んで、安定した心を取り戻すことが一番ですね。
それが本当に難しいのだけど。。。。。。

ちょっと前は、私 自分の問題と取り組んで 壁を壊すことでずいぶん生きることが楽になったので、できることならFさんにもそのことを伝えたいと思ったのですが。

今はそんなことは 思わないです。
Fさん、本当に大変だけど、もし彼女が変わることができるなら、それは彼女自身が動き始めた時ですよね。
そうしたら、私も手伝いできるかもしれないです。

息子のTくんの問題は、Fさんの問題に焦点をあてるための必死のメッセージです。
それは、Fさんにとっては、自分自身を取り戻して自分を生きるための ものすごく貴重な贈り物かもしれないのですが。
う~ん、そこに気づいて 前に進むことができるかなぁ。

がんばれ、Fさん。
あなたが今がんばらないと、Tくん いつまでも大変なままだよ~。






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最終更新日  2009年12月14日 00時24分03秒
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