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NEDOという組織がある。正しくは独立行政法人 新エネルギー・産業技術総合開発機構という。個々の民間企業ではリスクの大きい次世代の技術開発を公的資金を活用して推進する団体である。民間企業が、我が国の技術革新に資する研究プランをNEDOに持ち込み、それをNEDOが認めれば、さまざまな制限はあるものの、それにかかる研究開発費用をNEDOが助成するのである。
この助成金が当初の申請どおりに使われているか、ルールに則って経理処理を行っているかを監査する業務を11月から委託されている。もう既に何件か監査したが、最初のほうは大企業が多かったのだが、最近では中小企業やベンチャー企業の監査を行うことが増えてきた。 先日、担当した企業はロボットの研究を行っている。検査に出向いてきた恐らく30代前半と思われる若者は、一人でNEDOに応募したらしい。20人にも満たない社員数の中小企業だが、彼は大企業から転職してこの会社に入ったようだ。社長を説得して、自分で旗を振ってこの事業に取り組んでいる。 正直、経理体制は大企業に比べてお粗末な部分が多かった。僕も責任を持ってこの事業に取り組んでいるので、いくつか改善要求を出した。ただ、彼はこのように言うのだった。「私も大企業にいましたので、日々これでいいのかという思いを抱いていました。中小企業だからしょうがないとは言いたくありません。この事業をきっかけに社内の体制も整えていきたいのです。今回指摘されたことはそのまま社長に伝えます。」 技術者である彼が、社内の体制も改善しようとしている。素晴らしい人物だと思う。ぜひ、この研究が成功することを祈っています。そして、20人の会社を立派な会社に育ててもらいたいと思います。僕はひっそりとこの会社のHPをブックマークに入れました。遠くから見守りたいと思います。 最後まで読んでいただきありがとうございました。最後にお願いです。より多くの方に読んでいただくため、ワンクリックで投票をお願いします。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2012年04月14日 06時13分44秒
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