2024/10/02(水)18:46
経済学的発想と反経済学的発想かよ!
マルクス経済学の学者で立命館大学教授の松尾匡氏が表題の件に関連して書いている論文があるが、まあ、苦笑して読めない(噂によれば、経済学を学ぶと、これを真剣に読んでしまうらしい)。
~~一部抜粋~~
経済学的発想の典型構造1)自律運動命題:経済秩序は人間の意識から離れて自律運動した結果である。これを人間が意識的に操作しようとしたら、しばしばその意図に反した結果がもたらされる。2)パレート改善命題:取引によって誰もがトクをすることができる。3)厚生の独立性命題:他者と比べた厚生の優劣よりも、厚生の絶対水準の方が重要である。
反経済学的発想の典型的構造1)操作可能性命題:世の中は、力の強さに応じて、意識的に操作可能である。2)利害のゼロサム命題:トクをする者の裏には必ず損をする者がいる。3)優越性基準命題:厚生の絶対水準よりも、他者と比較して優越していることが重要である。
~~一部抜粋~~
これを読んだ結果、例えば「自分は経済学的発想の人間だから、自立運動命題だ!」とか思うナイーブな人は、ちょっと考え直した方がいい、いろいろと(単純すぎて、いろいろ自己矛盾を放置しているはずだ)。
そうではなくて、「これは視点が変われば、一人の人間ですら変わりうることだろ。経済学的だの反経済学的だのそんな単純な二項対立かつ二者択一的な訳あるか。あほんだら!」と思わず突っ込みを入れたら、まともである。
まあ、主にヨーロッパ人のような一神教の信者にはアジア人より少し馴染みやすいかもしれないが。
ああ、つまらんし、GWなのに緊急事態宣言下だし、暇だね。
<今日の3曲:Stevie Wonderの「Pastime Paradise」、Coolioの「Gangsta's Paradise」、Al Yankovicの「Amish Paradise」>
日本には退屈地獄という言い回しがあるが、アメリカの黒人社会にはパスタイム・パラダイスがあるだろうか。スティービーワンダーの名曲がギャングスターの曲になってしまい、さらにポリコレアウト気味のパロディになる。アメリカは面倒だ。