先週の木曜日(2月9日)に、サンパール荒川に、「狂言 万作の会」を見に参りました。
この日の番組は、「解説&ワークショップ」、狂言「蚊相撲」・「附子」。
解説&ワークショップ。深田博冶、高野和憲。今回は、一般の参加者の方も、舞台に上がり、客席と一緒に「名乗り」と「笑い」のお稽古をさせられ?ました。
狂言「蚊相撲」。大名(野村萬斎)が新しい召使を抱えようと、太郎冠者(石田幸雄)に探しに行かせます。長袴の大名姿の萬斎さん登場、やはりステキ。そこへ、都に上り人の血を吸うため、人間の姿になった江州守山の蚊の精(月崎晴夫)が通りかかり、正体に気付かない太郎冠者は蚊の精を連れ帰ります。新しい召使は相撲が得意と聞き、喜んだ大名は早速取らせて見たいと思いますが、相手がいないのでやむなく自身で相手をすると、蚊に刺されて目を回してしまいます。正体に気付いた大名は、勝つために大きな団扇を持ち出します。
萬斎さんの大名は、品があって、それでいてお茶目で好き。
狂言「附子」。主人(竹山悠樹)が太郎冠者(野村万作)と次郎冠者(深田博冶)に留守番を言いつけ、桶の中に猛毒が入っているので、決して近付かないように、言い残し出かけます。附子が気になって仕方がない2人は、こわごわ様子を探ると、中身の正体はなんと砂糖でした。そこで、二人は夢中になって全部食べてしまいます、。言い訳の方法を考えた二人は、主人の宝物の掛け軸を破り、台天目まで壊してしまいます。やがて主人が帰ってくると、大変なことになります。大切な掛け軸を破り、茶碗を壊し、附子まで食べてしまったのですから。
万作さんの「附子」の太郎冠者もそんなには見られませんね。