「結界わきまえ」。
江戸しぐさのひとつ。
「結界わきまえ」とは、己を知り、身のほどをわきまえること。
結界はもともと仏教用語だそうですが、聖なる領域と俗なる領域を分け、秩序を維持するために領域を区切る境界線という意味で、自分の立場や力量をきちんと把握し、見せかけのことをしてはならないという戒め。
自分の立場を客観的に見ることができれば、相手のことも理解し認めることができるので、お互いの領分は侵さないということ。
「江戸しぐさ」は、相手に対する思いやりの精神が根底にあり、「結界わきまえ」は、自分の我をはらず、相手に対する細やかな心遣いをすることなのだそうです。
それは、お互いが気持ちのよい生き方をするということ。
なかなか難しいことですが、大切なことだと思います。
残念ながら、陰陽師・安倍清明のように、呪術で結界は作れないですね、