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テーマ:気になるテレビ番組(2924)
カテゴリ:アラカルト
NHKBSプレミアム「決戦!源平の戦い~平家の力を見くびるな~」。 源平の戦いを大規模な実験と本格ドラマで描いた番組。 源平の主な戦いを文献をもとに、様々に実験。 平家の敗北の要因となった鵯越の逆落としは、本当にできたのか。 馬に乗ったまま、急こう配を下れるのか…でもできたんですね。 本当に馬は下ってました。 また、データーに基づき、決戦当日の天候を予想したり、AIで壇之浦の戦いをシュミレーションしたり。 今は、こんなことができるのですね。 私は、静岡県出身で、水鳥の音に驚いて平家軍が逃げ出したことで有名な富士川の戦いの舞台となった富士川町に住んでいました。 そして、曽我兄弟が敵討ちの相談をした時に、音が止まったという「音止めの滝」なども、よく行っていました。 なので、伊豆で挙兵した源頼朝に、親しみを感じていたのか、子供のころから、なんとなく源氏より。 源頼朝や、義経、北条政子の本も、結構読みました。 が、木下順二の戯曲「子午線の祀り」で、野村萬斎さんが平知盛を演じられ、その時に、平家の本や壇ノ浦の戦い関連の本を読んだりしてから、知盛ファンになりました。 武家でありながら都で貴族化してだらしなくなってしまったと言われていた平家でしたが、もともと海賊退治などで力をつけてきた一族であったので、水軍が強く、その力は保っていたのですね。 また、都近辺での戦いでは、優れた戦術で源氏軍と戦い、前半は優勢だったのです。 そして平家軍を率いていたのが平清盛の4男の平知盛で、武芸も秀で、人間的にも魅力がある人物でした。 壇ノ浦の戦いの水軍も率いていたのですが、奮闘もむなしく、いよいよ最後の時、知盛は、他のものが入水するのを見届け、自分が最後まで残り船を綺麗に掃除して、それから、遺体が浮かび上がらないように、鎧を2枚着て、碇を体に巻き付けて海に飛び込んだのです。 残念ながら、NHK大河ドラマの「鎌倉殿の13人」では、全然平知盛は出てこなかったんですね。 この番組では、壇ノ浦の戦いの様子や、知盛の最後の様子を、武田航平さんが演じて再現されました。 かっこよかったです。 宋との貿易を行っていた平家は、瀬戸内海については、よく知っていたはずなので、壇ノ浦の戦いも勝算はあったはずなのですが、義経のほうが上でした。 義経は、瀬戸内海を熟知している他の水軍を味方につけ、そして海上戦では、暗黙の了解で決められていたこと~漕ぎ手に手を出さない~を、卑怯にも義経は破ったのです。 そして、瀬戸内海の潮の流れ~これも大きな敗因となりました。 と、ここまでは、以前読んだ本で知っていたのですが、この番組ではさらにそこを詳しく紹介してくれました。 ここ何年か、平家よりになっていたので、平家が思いのほか強く、優れた戦いをしていたということが検証されてうれしかったです。 面白い番組でした。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2022年06月15日 20時23分04秒
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