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カテゴリ:SF・ファンタジー
評点 ★★★☆ やはり物語そのものに無理があるのでは? 登場する妖精たちのデザイン/造形は優れる。
内容:DVD+ブルーレイ[Blu-ray] マレフィセント MovieNEX ●2014年度 アメリカ映画 監督:ロバート・ストロンバーグ 出演:アンジェリーナ・ジョリー エル・ファニング シャールト・コプリー レスリー・マンヴィル イメルダ・スタウントン ジュノー・テンプル サム・ライリー ブレントン・スウェイツ ●あらすじ 遥か昔、ヘンリー王が支配する人間の王国と、妖精の棲む国/ムーアがあった。この二つの国は対立が続き、これを統一できるのは英雄か、邪悪なもののどちらかであると言われていた。 妖精の国に住む「翼を持つ妖精/マレフィセント」は或る日、妖精の国に入り込んだ人間の少年=ステファンと出会う。やがて二人は恋に落ちるが、その愛は永遠のものとはならなかった。ステファンの心がマレフィセントから離れ、人間界の野望へと向かったからだ。時が流れ、妖精の国に戦争を仕掛けたヘンリー王は、マレフィセント率いる妖精の兵士たちに返り討ちに遭い、重傷を負う。王は、マレフィセントを討った者に娘の王女を与え、次代の王とすると、宣言する。野心を抱き、兵士として平民から王の側近にまで成り上がっていたステファンは、マレフィセントを騙そうとする。 ●感想 「眠れる森の美女」から構想を広げた作品なのですが、人間の想像した世界=妖精の国、という基本的な構造が、ややっこしくなってしまって、かえって物語的に無理な部分もあり、しっくり溶け込まないうちに終わってしまいました。妖精の世界の住人の描像は秀逸だし、いろいろな特徴も出ていると思いますが、それを上手く生かせていないように思います。何か工夫/発展性が欲しかった。 そもそも、人間があんな風に武装して、妖精の世界を攻めますかね? 支配したって何の得にもならないし、人間の能力を超えた能力を持つのが妖精、だっていうのに、魔法対人間力(剣の力)で戦争になんかなりません。その辺から無理をしているために、戦争場面などは、見たことが無い映像にビックリするためのものになっていて、どうも少し残念でした。 この物語では、野心を持ったステファン王がもっとも悪人で、そもそもは優しい心を持ったマレフィセントは、人間的心を持った妖精として描かれます。おとぎ話の原型では、オーロラ姫は大変心が美しく、優しい性格。この辺りは物語の原型を守って行くのですが、マレフィセントは、可愛い幼児のオーロラに呪いを掛けられるくらいの超絶的能力を持つ妖精、って設定なのですから、基本的にこういう物語進行にはならないと思うのですが・・・。カラスを人間の姿に変えられるような能力を持っていて、城の中の王様を自由に扱えないわけはない・・・。最初から矛盾している訳で、冷静に考えると変なお話です。 まあ、おとぎ話は、「子供が聞いて、目を見張る! 悪いことをすると、その見返りは必ず来るという教訓が、知らず知らずのうちに身に入る・・・」、そういうものかと思いますが。 ●アンジーさんは痩せましたかね? 健康には十分、気をつけてほしいです。あれこれと話題の人ですし・・・。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
February 16, 2015 08:12:45 AM
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