映画ドラマ・千一夜

評点　★★★☆　賭けや博打の珍しい場面がふんだんに表れて、前半が面白かった。後半は普通の感じで進行。脚本力がありますね。

[DVD] テバク 〜運命の瞬間〜 DVD-BOX I
●2016年度　韓国歴史ドラマ　SBS　全24話　演出：ナム・ゴン　脚本：クォン・スング　出演：(役名が先）
◇ペク・テギル(ヨンス)／チャ・グンソク　訳ありの出生を持つ朝鮮一の詐欺師
◇ヨニン君、英祖(ヨンジョ)／ヨ・ジング　テギルの実弟、朝鮮第21代王
◇イ・インジャ／チョン・グァンリョル　少論派の長　王を夢見る
◇粛宗(スクチョン)／チェ・ミンス　朝鮮第19代王、テギルとヨニン君の父
◇タムソ／イム・ジヨン　王の警備隊長の娘。イ・インジャの後援を受ける。
◇チェ・ボクスン、淑嬪(スクビン)チェ氏／ユン・ジンソ　粛宗の側室、テギルとヨニン君の父
◇ペク・マングム／イ・ムンシク　チェ・ボクスンの元夫、テギルの養父
◇キム・チェゴン／アン・ギルガン　テギルの師　粛宗の護衛隊長的存在
◇キム・イス／ソン・ジョンホ　タムソの父、王の警備隊長だが、イ・インジャの側近でもある
◇景宗／ヒョヌ　朝鮮第20代王
◇奴婢として売られた娘／キム・ガウン
●あらすじ
　1693年、漢陽。妓楼の台所で働いているポクスンは、夫のペク・マングムが妓生相手に博打を打っている光景を見ていきりたつが、夜道をひとり歩くうち、誘拐される。連れ去った男イ・インジャは、賭博好きの夫の呪縛から逃れるために、彼女に王の女になれと言う。
********　多少ネタバレ　*******
● 感想
　歴史上は早世したといわれる王子が、もし生きていたら、という想定で始まるドラマなので、完全にファンタジーノベルなのですが、賭博風景や賭け事に対しての調査が良くなされていて、特に前半は楽しめました。ちょっと無理のある想定もありますが、まあ、そこはファンタジーってことで。
　役者さんはよく演技していて演出も上手く、変な感じはありません。ヨニン君とテギルが兄弟想定で、友達呼ばわり的な話し方をするなどもよく考えられていて面白かった。ただ、イ・インジャがあんまりにスーパーマンで予測が凄すぎ、その想定で万事が進むかのごとくに描かれた脚本で、ちょっとイライラも。
　後半は、イ・インジャの陰謀が如何に進むかに焦点が移り、割合普通の歴史ドラマ的に進みます。あんまり裏がない。ということで、全体的に★★★☆くらいの出来かと思いますが、最後まで十分見られました。（面白かった）