映画ドラマ・千一夜

​​​​評点　★★★★　諸所に工夫もあって、楽しめました。（序盤よりも中盤が優れていた）
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猟奇的な彼女 DVD-BOX1 [ チュウォン ]​
●2017年度　韓国ドラマ　SBS　監督：オ・ジンソク　脚本：ユン・ヒョジェ　出演：（役名が先）
◇キョン・ウ／チュウォン　王様の息子の先生となるほどの秀才　大掲学の息子
◇ヘミョン／オ・ヨンソ　お転婆な王女
◇カン・ジュニョン／イ・ジョンシン　真面目な従事官
◇チョン・ギジュン／チョン・ウンイン　左議政
◇チョン・ダヨン／キム・ウネ　左議政の娘　
◇王様／ソン・チャンミン　ヘミョンの父親
◇ハン氏／イ・ギョンファ　ヘミョンの母親　廃妃
◇パク氏（ダヨン）／ユン・セア　中宮
◇元子／チェ・ロウン　ヘミョンの弟　まだ幼い
◇キョン・ヒボン／キョン・ビルヒョン　キョン・ウの父親
◇ホ氏／チャン・ヨンナム　キョン・ウの母親
◇キョン・ヒ／チョン・ダビン　キョン・ウの妹
◇ダルハン／クリス・リン　清国の皇子
●あらすじ
​　3年間の清への留学を終えて朝鮮に帰ってきたキョン・ウは、国の宝とうたわれるほどの秀才。王からもあれこれと期待されている。彼の帰国を祝って祝宴が開かれ、気分良く家路に着こうとするが、橋の袂に一人の女が・・・。キョン・ウは今にも川に落ちそうなその女を助けるのだが、彼女は恩人である彼を変態だと勘違いしてしまう。彼女にとんだ言いがかりをつけられ、プライドが傷ついたキョン・ウは​二度と会うものかと決意するのだが・・・。
●感想
　あんまり期待せずに見始めたのですが、途中から展開が良く、楽しめました。
　最初の回で廃妃事件が起こるのですが、その辺の記述があんまり上手くなく感じられ、出だしとしては不満もあったのですが、清国から帰ってくるキョン・ウという設定がなかなかうまい設定で、彼が秀才で清の言葉に通じていることや、なぜ3年もの間、朝鮮にいなかったか、などの予備的設定が、中後半に大変活きてくる。なかなかよく考えられていると思いました。
●小物設定では、キョン・ウが連れてきたワンコが、大変ユニークなのと、キョン・ウの友人が小説を作っていて、その周辺で描かれる絵が上手いですね。（こういう周囲の演出が大事です）
●一方、歴史ドラマには分類しましたが、物語はだいぶ現代的ですね。史実に従うと、男尊女卑だったあの時代では考えられないストーリー展開なのですが、まあ、この作品は恋愛映画ですから、その辺は仕方がないところ。
　得体のしれない鬼仮面が出てくるあたりが秘密感があって一番面白かったですが、汚職や悪だくみの元凶である左議政が最後を遂げる辺りは、少しあっさり過ぎる展開かとも思いました。
　まあ、でもこれも、主体は恋愛ドラマということで・・・。
●王女を演じるオ・ヨンソさんは、美人であったりじゃじゃ馬だったり、ときにはひょうきんな顔を作ったりと、役に嵌っていて大活躍。キョン・ウ演じるチュウォン氏の表情も、険しい感じがなくて良かった。演技／演出は全般通じて、良かったです。