映画ドラマ・千一夜

2019/11/15(金)15:03

眠狂四郎 勝負

時代劇(12)

評点 ★★★☆ いやあ、昔の映画。市川雷蔵さんて、ああいうお顔の方だったんですね。 ​ 眠狂四郎 勝負 [ 市川雷蔵 ]​ ●1964年度 日本映画 監督:三隅研次 脚本:星川清司 原作:柴田錬三郎 出演:市川雷蔵/加藤嘉/藤村志保、高田美和、久保菜穂子ほか ●あらすじ  狂四郎は、愛宕神社で或る老武士と知り合いになる。そのどこか品格のある武士は実は勘定奉行で、凶作による飢饉の折、経済改革を進めつつあり、将軍の娘であり堀藩に嫁いだ高姫の2万両の化粧台を取り止めにするなどして、豪商らには煙たがられていた。彼の名前は朝比奈という。やがて彼は往来で命を狙われ、狂四郎は、その老人の警護を買って出る。 ●感想  話は割と単純でありがちですが、登場する役者さんの数が非常に多くてビックリしました。昭和39年の映画ですが、エキストラの人の多いこと! なので、行列とか街の様子とかが華やかで、なかなかに映えてますし、柳生但馬守との勝負でも周りの人が多くて、それらしい映像になってました。  勘定奉行を演じる加藤さんの演技がこなれていて、気骨ある老武士の様子が良く出ており、無頼漢として生きる眠との対比も、セリフでよく表されている。眠りのこの生き方は若い頃は良いけれど、歳、取ると切ないですね・・・、でも、こう描かないと映画になんないし。  今もって、無頼小説は人気があります。どこかに人を捉える要素があるものか・・・。  市川雷蔵さんは、もっとお歳を召してからの映画しか見たことがなく、印象がだいぶ違いました。なるほど、この主人公には似合っているなあ・・・、その当時の人気が伺える気がしました。

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