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映画ドラマ・千一夜

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January 9, 2020
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評点 ★★★☆~★★★★ 戦争映画だけど、ちょっとSF的なところも。T34が沢山出てきたけど、どうやって撮った?

ホワイトタイガー ナチス極秘戦車・宿命の砲火 [ アレクセイ・ヴェルトコフ ]
●2012年度 ロシア映画 監督:カレン・シャフナザーロフ 脚本:カレン・シャフナザーロフほか 原作:イーリャ・ボロショフ 出演:アレクセイ・ヴェルトコフ/ヴィタリー・キッシェンコ/ヴァレリー・グリシュコほか
●あらすじ
 
第二次世界大戦末期のロシア戦線。劣勢のドイツ軍から突如現れた1台の重戦車「タイガー1改」は、従来型とは明らかに違う戦闘力でソ連軍の戦車部隊1個を全滅させるほどのパワーを誇っていた。ソ連兵はその白みを帯びた特異な外見から「ホワイトタイガー」と呼び、恐れていた。そこに、一人の救世主が現れる。イワン・ナイジョノフ(“発見されたイワン")と名付けられた記憶喪失の戦車兵だ。彼は「ホワイトタイガー」の攻撃を受け、全身に90%を超える大やけどを負いながらも驚異の回復力で前線に復帰、また、彼は失った記憶と引き換えに或る特殊な能力を身につけていた。ナイジョノフは、ソ連軍が改良した装甲強化型「T-34/85」と、特殊能力を活かした最高の戦車操縦テクニックで、「ホワイトタイガー」の追跡・撃破に挑んでいく。
●感想
 最初の画面からの印象はもっと暗いお話かと思ったのですが、地道にナイジョノフを追いかけて行く方針は一貫していて、好感が持てました。ただ、超能力的な能力発揮のお話や、相手の戦車が或る意味の文化そのものの結晶的な創造体で、その辺には飛躍があり、賛否両論あるところかと思いました。最後に突然終戦締結の場面になって、活躍していたナイジョノフの話から外れて行って「どうしたんだ?」と思ったりしましたが、作品の背景にある「ヨーロッパとスラブには根本的な違いがあって、未来永劫混ざれないんではないか?」みたいな思想的背景は感じられましたね。
 ここではナイジョノフに好意的なフェドトフ防諜少佐の存在と、その描き方が優れています。監督は腕が良いと思いました。映像としてT34が凄く沢山出てくるところがあるけれど、あんまりCG的映像には見えない。予算も限られているだろうに、どうやって撮ったのか? 登場する兵の数も、あんなに、というくらい多かった。
 また、音声部門が優れています。背後に流れるワグナーの音楽の短調編曲版は上手な音楽の当て方だし、ホワイトタイガーが砲を発するときの音も優れている。全体的に才能を感じました。
●ロシアの戦車技術は優れています。こういう戦車があることを、日本の戦争当事者は知っていたのですかね? こういう装置に素手で対抗しようとしたなんて、本当に人間は、どこか変です。せっぱ詰まると、理が働かなくなる?
●戦争は辛い出来事です。映画中に、列車に詰め込まれて移動する兵や、戦争に負けて監視を受けながら行進する兵の姿が描かれますが、自由でいられることの有難味を、改めて感じました。

 





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Last updated  January 9, 2020 08:18:58 AM
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