カル
評点 ★★★★ 一度以前に見ていたと思うのだけれど、思い出せなかった。映像、進行共に上手いのだけれど、最後、真犯人は証拠を残して? うーん、この場面は納得いかないなあ・・・。【中古】 カル /ハン・ソッキュ,シム・ウナ,ヨム・ジョンア,チャン・ハンソン,ユ・ジュンサン,アン・ソクファン,ク・ボンハン(原案),チャン・ユニョン(脚本) 【中古】afb●1999年度 韓国映画 監督:チャン・ユニョン 脚本:コン・スチャン イン・ウナ シム・ヘオン キム・ウンジョン チャン・ユニョン 出演:◇チョ刑事/ハン・ソッキュ 特別捜査班◇チェ・スヨン/シム・ウナ 博物館員◇オ・スンミン/ヨム・ジョンア 医者◇オ刑事/チャン・ハンソン◇ギヨン/ユ・ジュンサン スヨンの大学時代の友人◇ク検視官/アン・ソクファン●あらすじ ソウルで2件のバラバラ殺人事件が発生する。初めの死体には腕が、2番目の死体 には胴がない。特別捜査班が設けられチョ刑事が事件を担当するが、捜査は一向に進展しない。唯一の手がかりは、死体切断の精巧さから推測できる医学的知識と死体から発見された防腐剤ヘクサメディン。そして数日後、さらに3番目の死体が……。解剖検査医のク検視は、歯の治療歴からこの犠牲者の身元を割り出す。犠牲者の身元引受人チェ・スヨンに会ってわかったのは、3人の犠牲者は、すべて彼女の過去と現在の恋人だった。スヨンはフランス留学後、博物館の遺物復元室に勤める美貌の才媛だった。●感想 この映画、一度は見ているんです。どこかで感想も書いたはずなのに、探しても見つからない。それに、内容を覚えていない! なんてこった。いよいよ歳を取って思い出せなくなってきたようです。人間、本当にボケてくるんですね・・・。 映画の進行は上手いです。速度感があるし、余計なシーンがない。それに、雨の使い方が上手くて、発生する猟奇殺人のおどろおどろしさ、雰囲気が良く出ている。それに、とりわけ良いと思ったのは二人の刑事の会話で、日常っぽいし素朴な公務員的心情が良く描けている。また、音の当て方も秀逸でした。最近のサスペンスよりはかなりレベルが高いですね。 演技も優秀です。チョ刑事もオ・スンミンもギヨンも。しいて言えば、シム・ウナさん演じるチェ・スヨンに少し不満を感じるくらい。シム・ウナさんは他の映画/ドラマのときとだいぶ印象が違いますね。別の女優さんかと思いました。私としては他の映画に出ているときの感じの方がずっと好きで、基本的にはファンなのですが、ここでは細身に感じ、暖かい印象がない・・・。まあ、役柄、しょうがないのかもしれないですけど。●猟奇殺人事件なので、正常感覚で解決しようとすると難しい。チョ刑事はいわば常識人ですから、苦労するのも頷ける。ただ、物語としては、車で彼を殺害しようとした辺りで犯人の迷いも伺え、その辺りの微妙な心理は上手く描いてますね。 総じて、出来は良かったと思います。