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テーマ:映画館で観た映画(8403)
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『シリアナ』 (2005) SYRIANA
製作国 アメリカ ジャンル ドラマ/サスペンス 《公開時コピー》 地球は陰謀でできている。 見事「シリアナ」で助演男優賞を受賞したジョージ・クルーニーさん。 おめでとうございます!☆ シリアナって、題名はなんなんだろ~っと思ってましたが、ちゃ~んと意味があるんですね。 “シリアナ”とは、ワシントンのシンクタンクで使われているイラン、イラク、そしてシリアの3国がひとつの民族国家になることを想定した専門用語eiga.com書評なのですね。 いうなれば、群像劇。それぞれの立場の男たちから観た、一連のドラマ。 この映画を観れば、アメリカがいかに中東から石油を搾取しているかがわかりますね。ただ、登場人物が多く、その立場や役割が錯綜するので難解、との感想を試写会などいかれた方々のを読ませていただいてたので、とりあえず、公式サイトのストーリーや人物欄をチェックしていきました。それでも、前半は字幕を読むのにいっぱいいっぱいでした! あとは、原作本を読んで復習ですね~。。(^^;)できたら、。 ジョージ・クルーニーさん、まぁ~! いつもの1.5倍くらいのふくよかさでした。1.3倍かな(笑) コミカルな役柄ばかり見てきていたので、こんなにシリアスなジョージさんはどうなんだろうと思いましたが、とっても素晴らしい。アメリカサイドでありながら、CIA内で兵隊役割。任務の真の目的は知らされない。彼に情報をくれる男が、まさかウィリアム・ハートじゃないよねと思ったら、そうだったので仰天。頭が~。髪が~。。 マット・デイモンは、いつも通りかな。アラブの王族の次期国王争いで、第一王子のアドバイザーになれた。この王子は英米の大学で学んだ経験もあり、自国のこと、国民のこと、将来のことに理想がある。善を感じる側にマット・デイモンがいるのは、らしいですね。でも、かれが目にしたものは、実に厳しいものでした。。 アメリカサイドの弁護士、ジェフリー・ライト。これはアメリカの石油会社に雇われている。アメリカサイドも一枚岩でなく、政府、企業、検察、っと入り乱れている。ロブ・ナイ演じる検察の情報により、企業の合併の障害になってる中東への裏金工作疑惑を打ち消す、スケープゴートになる人間を差し出す。 王族と石油油田への出稼ぎ者の違いなど、このまま、中東は一部の王族だけが贅沢三昧して、先進国に石油を吸い尽くされ、やがて国は破壊されるのだな~と暗澹としました。強いアメリカ。アメリカについた者勝ち。クルーニーさん、皮肉ってますね。 ワシームのはなしは、ほんとに、若者が夢や希望も持てない国なんだな~と悲しくなりましたね。決して不良じゃないし、すごく信仰深いわけでもない、普通にお給料貰って、普通に親孝行もしたいんだろうな、っと。。「ミュンヘン」での狂信的な、テンパッテる若者とはまた違った哀愁を感じました~。 マットと奥さんの公園でのシーンでも、 男がでかい仕事にワクワクする気持ちと、女の子どもの犠牲でなった仕事への嫌悪感の対比、というのも、、どっちの気持ちもわかるな~と思ったり、結末の結局は安全なアメリカへ戻った事は良かったような納得いかないような。。でしたね。 基本的にはCIAとかFBIとか、国益の為という名の元になんでもありかよ?みたいな工作モノは、映画も本も嫌いです。。。って嫌いです、で片付けられないですよね。事実こうなんでしょうから。 元CIAの工作員の暴露本が元だそうですから、ほとんどノンフィクション。 「ミュンヘン」「ホテル・ルワンダ」につづき、重いなぁ。 でも、<事実は小説より希なり>じゃないですが、SFファンタジーでの戦いの映画よりも、ずっと、複雑な権謀策略の世界の恐ろしさを教えてくれました。
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最終更新日
2006年03月06日 13時57分05秒
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