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2008年01月28日
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カテゴリ:日本文学

内容(「BOOK」データベースより)
「愉しかったでしょう。こんなに長い間、楽しませてあげたんですからねぇ」。その男はそう言った。蓮台寺温泉裸女殺害犯の嫌疑で逮捕された関口巽と、伊豆韮山の山深く分け入らんとする宗教集団。接点は果たしてあるのか?ようやく乗り出した京極堂が、怒りと哀しみをもって開示する「宴」の驚愕の真相。





京極堂シリーズ第七弾
『塗仏の宴』は『_宴の支度』と『_宴の始末』の二部作



『塗仏の宴 宴の支度』では、てこずりましたが、謎解きの本編はこれでやっと真相を知ることが出来るという思いで、有象無象の集団のつながりも解け、スッキリでした。

「このミス~」ランキングには、『塗仏~』から登場しなくなりましたね。ウンチクに飽きたか、はじめから全てを知っている?かのような京極堂の憑き物落としが、ワンパターンに感じられてくる頃でしょうか。リアルタイムでなく、今、立て続けに読んでいるせいか、ワンパターンな展開と脳の痺れるウンチクにはまって、難解ながらも、離れがたい。。


宿敵登場

『この世には不思議なことなど何もないのだよ』
を、常とする京極堂に対し、

『この世に不思議でないことは何もない』
とする、宿敵が登場します。

京極堂の過去は、これまで『魍魎の匣』でも多少触れられているのですが、彼が戦時中に携わっていたことが本作でも触れています。いずれ、もっと明らかになってくるのでしょうか。京極堂をライバル視する宿敵の理由や、決着もいずれ着く日が来るのでしょうか。。

「中禅寺自身は多分優しい男なのだろう。しかしその言葉は怖い。 実際 彼の言葉は人を殺し、常識を覆し、不安を呼び覚ますことが出来るのだろう。拠り所は彼の人柄だけなのだ」

京極堂の<憑き物落とし>の手腕は、一歩間違えれば殺人や、世の中を乱したり、それこそ狂信的な宗教集団なども生むことができるということで、ひとえに京極堂が良心的で善人であることで、それを免れている。その辺が真逆の宿敵の登場でそれがわかりますね。



今作から、以後は京極堂の宿敵の影がつねにちらつくようになるのでしょうか。宿敵の登場は、たとえば『NARUTO』のナルトのサスケ?いやアカツキか?、『犬夜叉』の奈落、シャーロック・ホームズのモリアーティ教授。明智小五郎の怪人二十面相、、。などのように、お話の盛り上げには良いけれど、それに終始してしまって、他の展開がなくなってはつまりません。京極堂:中善寺秋彦にそうした宿敵が登場し、かつ彼の過去の話が出てきたのは、今後は彼を中心にお話が回る、のでしょうか。。彼のファンなのでそれはそれでよいのですが。 でも、これまでのシリーズの話が、結局、京極堂をはめる為の、全部ひとつの<謀略>だったなんてオチに、やがて何作目かになったら、尻つぼみに感じてしまいそうです。このシリーズは、どこまでも奥深い内容で魅了し続けていただきたいですね。




ところで、塗仏ってのは、なんだったのか、いろんな説が出てましたが(あいかわらず)結局のところわかりませんでした。妖怪に詳しいひとや、揚子江を旅したことがある人や、普通人の感覚では、どうでもよいようなことでも、熱心に嬉々として話してますよね。これぞオタクノ本道。。


ネタバレ↓ 本人用のメモです。未読の方はご注意下さい。




 


 














本 名 肩  書   団体名   参謀  
 佐伯甲兵衛  曹方士   <成仙堂>  刑部  
 佐伯葵之介  韓大人   <韓流気道会>  岩井 
 佐伯亥之介  南雲正陽   <太斗風水塾>  津村 
 佐伯布由   華仙姑  <霊媒師>  尾国 
 佐伯乙松   東野鉄男   <徐服研究会>  羽田隆三の
経済力 
 佐伯玄蔵  張果老(通玄先生)  <漢方薬局:桑山房>  宮田 
 岩田壬兵衛  磐田純陽  <みちの教え修身会>  
 彩賀笙  藍童子      




~ひとりごと

京極堂が、妖怪を「怪異の最終形態」だと述べているように、<怪異>とは、物事の神秘がなくなったところに起きるのだという。妖怪の前段階の<怪異>は正体がなんだかわからないものであるが、妖怪とは、ある物事が完全に理解され、もともと神秘であったものだけが別のものとして生き残ったものなのだろう。この物語では<徐福信仰>と、それに関連する「くんほう様」への信仰、人の記憶への疑念が妖怪化したものか。 それを利用したものが今回のゲームということのよう。


■京極夏彦 著作 感想

『姑獲鳥の夏』   『 魍魎の匣』  『狂骨の夢』   『鉄鼠の檻』   『絡新婦の理』 
『塗仏の宴 宴の支度』   『塗仏の宴 宴の始末』  『陰摩羅鬼の瑕』 『邪魅の雫』 
『巷説百物語』 『続巷説百物語』 『後巷説百物語』 『前巷説百物語』『嗤う伊右衛門』








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最終更新日  2009年06月21日 21時39分51秒
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