2008/02/25(月)22:44
北村薫 『スキップ』
まどろみから覚めたとき、17歳の〈わたし〉は、25年の時空をかるがる飛んで42歳の〈わたし〉に着地した。
昭和40年代の初め。わたし一ノ瀬真理子は17歳、千葉の海近くの女子高二年。それは九月、大雨で運動会の後半が中止になった夕方、わたしは家の八畳間で一人、レコードをかけ目を閉じた……目覚めたのは桜木真理子42歳。夫と17歳の娘がいる高校の国語教師。わたしは一体どうなってしまったのか。独りぼっちだ――でも、わたしは進む。心が体を歩ませる。顔をあげ、《わたし》を生きていく。
“時と人の三部作”ファンタジー・ミステリーの第一弾
『スキップ』 『ターン』『リセット』
感想
東野圭吾「秘密」みたいです。それの娘バージョンという感じ。
「秘密」では、母が娘の体に魂が入り、娘の人生を引き受けていく
「スキップ」は、17歳から急に42歳になってしまった元高校生・真理子が、どう新たな人生に立ち向かおうとするか、という物語。 タイムスリップSFのドタバタではなく、生きていくうえで大切なもの、貴重なものを捜し求めるストーリィとなっているのが、文学的で真面目に考えさせられる本でした。
タイムトラベルもの
「永遠の終り」アイザック・アシモフ
「トキオ」東野圭吾
「時をかける少女」筒井康隆
「夏への扉」ロバート・A・ハインライン
「ねじの回転」恩田陸
「犬は勘定に入れません」コニー・ウィリス
「わが愛しき娘たちよ/」コニー・ウィリス
「地下鉄(メトロ)に乗って」浅田次郎
http://plaza.rakuten.co.jp/danjhon/diary/200703090000/「ドゥームズデイ・ブック」コニー・ウィリス
「戦国自衛隊」半村良
「時間泥棒」P・ ホーガン
「時の旅人」ジャック・フィニイ
「時の旅人」ダイアナ・ガバルドン
「時の旅人」アリソン・アトリー