秋の演奏会を控え、第一ヴァイオリンの主席奏者である音大生の晶は初音とともに、プロへの切符をつかむために練習に励んでいた。しかし完全密室で保管されていた、時価2億円のチェロ、ストラディバリウスが盗まれる。脅迫状も届き、晶は心身ともに追い詰められていく。さらに彼らの身に不可解な事件が次々と起こり…。メンバーたちは、果たして無事に演奏会を迎えることができるのか。ラフマニノフ「ピアノ協奏曲第2番」がコンサート・ホールに響くとき、驚愕の真実が明かされる。
第8回『このミス』大賞受賞作『さよならドビュッシー』の作家・中山七里氏の第2作目
音楽青春ミステリ。とても読みやすかったです。
密室盗難事件。物はストラディバリウス、と豪華な盗品。
密室の謎や犯人探しよりも、読み応えを感じたのは、演奏シーンでした。
『さよならドビュッシー』のほうが鮮烈という書評のようで、そちらも是非読みたいです。