|
テーマ:ミステリはお好き?(1496)
カテゴリ:カテゴリ未分類
連続殺人犯担当だったFBI捜査官テリー・マッケイレブ。心筋症を患っていた彼は心臓移植を受け、早期引退していた。病院から退院した彼のもとにある女性が現れる。その女性グラシエラによると、いまマッケイレブの胸のなかで動いている心臓はコンビニ強盗に遭遇して絶命した彼女の妹グロリアのものだという…。因縁の糸に導かれ、事件の解決にのめり込んでいくマッケイレブが到達した真相とは?『ナイトホークス』でのデビュー以来、ミステリーの最前線を疾走するコナリーが、テーマ、プロット、キャラクター…それらすべてに趣向をつくして、現代ハードボイルドのさらなる可能性を拓いた意欲作。 このミステリがすごい!海外編 2001年版 第6位 1998年アンソニー賞 マカヴィティ賞 フランス推理小説大賞 今頃マイクル・コナリー?とハードボイルド通の方には鼻で笑われそうですが、そうです、やっと読む事が出来ました。図書館や書店でも必ずズラリと並んでいる人気のシリーズ本ですよね。90年代を代表するハードボイルド作家という評価が高いマイクル・コナリー。 『わが心臓の痛み』の主人公テリー・マッケイレブは、珍しい血液タイプで、自分が心臓移植の手術を受けられ、生きながらえた意味を事件を追ううちに知っていきます。 心臓提供者の女性の姉妹が、事件の捜査を依頼しにきますが、初めは体調のこともあり乗り気でなく、また、FBIを退職した自分が乗り出せば、管轄のロス市警ときっと摩擦をおこすだろうと予想されました。案の定、事件の担当刑事は最初からマッケイレブを軽視したりライバル視します。単細胞マッチョタイプ風で、この男の事件の犠牲者に対する姿勢や事件への取組み方の軽さに、マッケイレブが強烈な批判精神で対峙していく様子も、読んでて良い感じでした。 はじめは、あんまり乗り気でない気分が徐々に事件にはまっていく、というのに釣られて読む側だんだん引き込まれていくのです。 やがて「心臓移植=事件そのもの」という真相が明かされ、犯人の正体や動機に、あっと驚かされました。 ひとつひとつの証言や状況分析も、警察小説らしくておもしろいです。 マイクル・コナリーのシリーズ本は、<ハリー・ボッシュシリーズ>が代表作ですね。事件そのものと、私生活の部分がうまいバランスで絡んでくるのが読み心地の良さでした。本書『わが心臓の痛み』は<ハリー・ボッシュシリーズ>のいずれか作品の数年前に起こった事件とのことで、まずは本書を読んでみました。これから、多作なシリーズを読むのが楽しみです。 2001年の海外編ランキングは以下の通り 1位 ポップ1280 ジム・トンプスン 2位 Mr.クイン シェイマス・スミス 3位 ハンニバル(上・下) トマス・ハリス 4位 囮弁護士 スコット・トゥロー 5位 ジョン・ランプリエールの辞書 L・ノーフォーク? 6位 わが心臓の痛み マイクル・コナリー 7位 夜の記憶 トマス・H・クック 8位 闇よ、我が手を取りたまえ トマス・H・クック 9位 子供の眼 トマス・H・クック 10位 コフィン・ダンサー ジェフリー・ディーヴァー <刑事 ハリー・ボッシュ> シリーズ 『ナイトホークス』『ブラック・アイス』 『ブラック・ハート 』 『ラスト・コヨーテ 』『トランク・ミュージック 』『堕天使は地獄へ飛ぶ』『夜より暗き闇』 『シティ・オブ・ボーンズ 』『暗く聖なる夜 』『天使と罪の街 』『終決者たち 』『エコー・パーク』『死角 オーバールック 』“Nine Dragons” “The Reversal” その他 『ザ・ポエット』 『わが心臓の痛み』『バッドラック・ムーン』 『チェイシング・リリー 』 『リンカーン弁護士』 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2011年04月26日 13時43分44秒
|
|