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テーマ:ミステリはお好き?(1432)
カテゴリ:海外文学
リンカーン・ライムシリーズ第二弾。 「ボーン・コレクター」の続編です。リンカーン・ライムとサックス・アメリアという魅惑的師弟コンビが今回もまた凶悪な犯罪者を相手に知力と体力勝負(体力はサックス担当)で戦うエンターティナメント型ミステリです。 主役のリンカーン・ライムは、元科学捜査班の天才的な鑑識捜査主任でありながら、捜査中の事故で四肢不随となって自分の意志では顔しか動かせず身体の世話は看護人にまかせるほかはない究極の安楽椅子探偵。またもう一方の主役であるサックスは、モデルのような美貌と長身、そして天才的な射撃とドライビングテクをもつ婦警。このとても個性的な二人が、意見を戦わせあいながらも息ぴったりに事件を解決していきます。 前回の事件から1年半あまりが経過してます。リンカーンのもとに持ち込まれた事件は、「コフィン・ダンサー」として知られる殺し屋から武器窃盗・密売事件の<証人>保護でした。 「コフィン・ダンサー」とは、コフィン=棺おけで、「棺桶の前で踊る女と踊る死神」(表紙)は唯一の殺し屋の手がかりである刺青の図柄です。神出鬼没で変幻自在、常に捜査当局の裏をかき、今まで請け負った殺人は完璧。リンカーンは過去、この「ダンサー」に大切な部下を爆殺された苦渋の過去があり、因縁の対決となります。 さて、今作ではふたりにロマンスが。前作ではライムの四肢不随もあり恋愛関係は無い、純粋に師弟関係なシリーズかと思っておりましたが、ライムのとてつもにない頭脳に、サックスはセクシーさを感じるのです。 二転三転、どんでん返し、これがディーヴァー節が、堪能できました。。航空機パニックあり、リンカーンとサックスの「恋愛」ムードあり、「ダンサー」との騙しあい、などなどおもしろさてんこもり。 「ボーン・コレクター」「魔術師(イリュージョニスト)」よりも、シリーズに慣れた?のか、結構スムーズに読めました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2006年05月28日 07時39分07秒
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