ホテル・ルワンダ
『ホテル・ルワンダ』 (2004) HOTEL RWANDA 上映時間 122 分 製作国 イギリス/イタリア/南アフリカ ジャンル ドラマ/サスペンス/戦争 「愛する家族を守りたい」ただ1つの強い思いが、1200人の命を救った1994年、アフリカのルワンダで民族対立が原因の大量虐殺事件が発生、欧米諸国や国連の無策が被害を拡大させる中、1200人もの人々をホテルに匿い、話術と知略を武器にその命を守り抜いた一人のホテルマンの奇跡の逸話を映画化。主演は「青いドレスの女」「オーシャンズ11」のドン・チードル。スティーヴン・ソダーバーグ監督作品の常連である実力派ドン・チードル。その演技力にはかねてから定評があったが、本作でアカデミー賞Rに初ノミネートされ、名実共にハリウッドのトップ俳優の仲間入りを果たした。ポールの妻タチアナ役には『堕天使のパスポートのソフィー・オコネドー。ハリウッドのベテラン演技派俳優ニック・ノルティと、今一番勢いのある若手俳優ホアキン・フェニックスががっちりと脇を固めている。監督は「父の祈りを」の脚本で知られるテリー・ジョージ。日本では長らく公開のメドが立たずにいた本作は、有志による熱心な署名活動が実を結び晴れて公開実現の運びとなったことでも話題に。 「ホテル・ルワンダ」見てきましたよ。上映館は、初めての”ユナイテッドシネマ・としまえん”でした。とにかく涙が途中から 流れっぱなし状態。泣きたくて行ったのではないんですが、勝手に涙が!●知らなかったあの、アフリカの難民のニュースを見たのは10年前にもなるのですね。 その時、どんなことが起きていたのか、全然知りませんでした。だから、今になって、この映画デ知ることができてよかったです。いまも、10年前の人口に戻っていないそうなんですね。ホントに大変なことだったのだと思います。誰が敵、悪いと一概に言えない、しいて言えば歴史の流れの中の先進国、自国を守る国力のなかったアフリカの王族、、なのかな?。 植民地争奪の時代に、ルワンダを支配しやすくしようと、民族対抗意識を植え付けた(民族名のIDカード表示義務など、差別意識を芽生えさせた)そのツケが現代に。。●何故ドン・チードルが主演か 映画会社は、デイゼル・ワシントン、ウィル・スミス、ウェズリー・スナイプスを主演にと。けれど、・デイゼル・ワシントンでは頼りがいがありすぎ・ウィル・スミスではどんな苦しい状況でもがギャグを飛ばし続けるだろう・ウェズリー・スナイプスでは、クンフーで敵の民兵をやっつけちゃいそう↑では、映画が終われば観客はルワンダを忘れてしまう。監督は、はじめから、ドン・チードルしか考えていなかったそうですね。確かにスター俳優なら、日本では配給会社が決まらず署名運動が必要になることは無かったでしょう。 でも、スター主役では、こんなに切実感溢れる作品にはならなかったのは確かです。ドン・チードルが演じたのは、良識あるホテルマン、私たちと変わりのない平凡な一男性。アフリカの「シンドラー」と呼ばれた人は、一般的な人だった。●「ミュンヘン」と「ホテル・ルワンダ」”平和を祈る映画”つながりですね。どっちがよいとか、面白いとか、無いと思います。某監督が某番組の自腹で映画で「ミュンヘン」よりも「ホテル・ルワンダ」を、宣伝した?せいで、この映画を観なくてはという気分が高まりましたよ。戦争映画は、銃などもって、敵を殺す兵隊の姿が思い浮かびます。でも、この映画は、戦争ですらない。”大虐殺”です。頼みにしていた国連、白人社会は、撤退し、見捨てていく。100日で100万人もの虐殺の行われた日々。ただ、恐怖感は漂いますが、残酷なシーンで不快になるということはありません、それでも、虐殺される側と同じ目線でした。●アフリカは遠いし、よく分からない国々です。日本にきているアフリカンな皆さん、タレントさんは、みんな陽気だな~っと思ってます。映画の冒頭、明るい陽光、音楽、活気ある市場、が映るのですが、アフリカってそうなんだ、人も国も明るいんだな~、と思いました。ホテルに来てるビジネスマン?がロイヤルブルーなスーツにネクタイが、、緑?かな。まるでカナリアのように鮮やかです!原色カラーな人々、国柄なんですよね~。そこから、どんどん、厳しい状況になっていくのが、悲しいのですが。。。奴隷制度の時代から始まって、白人社会、先進国に、痛めつけられてきた歴史の国。それなのに恨みがましいこと、補償金とか、先進国がわが国に我が人種に行ってきた非道、っと怒っているのって、あんまり聞こえてきません。、この映画ではそういうの、ちょっとは言いたいんじゃないかな~っと思いましたね。 ”ニガーですらない、アフリカン。先進国はルワンダを価値がないと思っている。””先進国は大虐殺をニュースで観ても、可哀想にね、というだけでディナーを続けるだけさ”教育がそういうの教えてないのか、分かっていても逆らえない、経済援助などが無いと立ち行かないから。。アメリカに正面切って、テロを仕掛けてる国とは、またちがう姿勢なお国です。 最初ホアキンさんに気づきませんでしたよ~。ジョニー・キャッシュのシャープでスターな顔とはまるで違いますから。(笑)ニック・ノルティも、軍人姿でよい人だったので途中まで気付きませんでした~。 何故、国連が警備や援助を打ち切ったか。それは現場を知れば撤退はなかったとおもうんですけれど。。現に、そこにいた白人の、ニック・ノルティ(国連警備隊 隊長)は、”銃を撃ってはならない。介入してはならない。という上からの指示に、最後は身体を張ってイザとなったら撃ってでも、という気迫で脱出させてくれました。<報道>マンとしてのホアキンさん、<国連>の軍のノルティさん、西側の人の代弁者だったわけですかね。。いざとなれば、助けの手を差し伸べると? 見捨てはしないと?監督は「ボクサー」「父の祈りを」で脚本のテリー・ジョージアイルランド人。ベルファストで生まれて、80年代にはIRAの人をかくまったうたがいで投獄された経験もあります。「ボクサー」での他のスタッフ、役者、はほとんどイギリス人、アイルランド人。自分たちをそのまま、映画に表していました。IRAの渦中で翻弄された経験からか、「ホテル・ルワンダ」での、隣人をかくまった主人公の心理がすごく理解できたのかもしれないですね。(上記映画はどちらも主演のダニエル・デイ=ルイスは素晴らしかったです。)『ホテル・ルワンダ』日本公開を求める会(略称・「ルワ会」) 監督: テリー・ジョージ Terry George 製作: テリー・ジョージ Terry George A・キットマン・ホー A.Kitman Ho 製作総指揮: ハル・サドフ Hal Sadoff マーティン・カッツ Martin Katz 脚本: テリー・ジョージ Terry George ケア・ピアソン Keir Pearson 撮影: ロベール・フレース Robert Fraisse 美術: トニー・バロウ Tony Burrough ジョニー・ブリート Johnny Breedt 衣装: ルイ・フィリップ Ruy Filipe 音楽: ルパート・グレグソン=ウィリアムズ Rupert Gregson-Williams アンドレア・グエラ Andrea Guerra 出演: ドン・チードル Don Cheadle ポール・ルセサバギナ ソフィー・オコネドー Sophie Okonedo タチアナ・ルセサバギナ ホアキン・フェニックス Joaquin Phoenix ジャック・ダグリッシュ ニック・ノルティ Nick Nolte オリバー大佐 デズモンド・デュベ Desmond Dube デュベ デヴィッド・オハラ David O'Hara デイヴィッド カーラ・セイモア Cara Seymour パット・アーチャー ファナ・モコエナ Fana Mokoena ビジムング将軍 ハキーム・ケイ=カジーム Hakeem Kae-Kazim ジョルジュ・ルタガンダ トニー・キゴロギ Tony Kgoroge グレゴワール ジャン・レノ Jean Reno (クレジットなし) 1994年、ルワンダの首都キガリ。多数派のフツ族と少数派のツチ族の内戦はようやく終息したものの街は依然不穏な空気に包まれていた。ベルギー系の高級ホテル“ミル・コリン”で働く有能な支配人ポールは、ある晩帰宅すると暗闇に妻と子どもが身を潜めていた。フツ族大統領が何者かに殺され、これを契機にフツ族の人々がツチ族の市民を襲撃し始めたのだ。ポール自身はフツ族だったが、妻がツチ族だったことから、ひとまずミル・コリンに避難することに。外国資本のミル・コリンはフツ族の民兵たちもうかつには手を出せなかった。そのため、命からがら逃げ延びてきた人々が続々と集まってくるのだが…。