プレステージ
『プレステージ』(2006) THE PRESTIGE 上映時間 130分 製作国 アメリカ ジャンル ミステリー/ファンタジー/サスペンス 監督: クリストファー・ノーラン 原作: クリストファー・プリースト 『奇術師』(早川書房刊) 出演: ヒュー・ジャックマン ロバート・アンジャー クリスチャン・ベイル アルフレッド・ボーデン マイケル・ケイン カッター スカーレット・ヨハンソン オリヴィア 世界幻想文学大賞を受賞を受賞したクリストファー・プリーストの傑作『奇術師』原作、『メメント』のクリストファー・ノーラン監督最新作。“イリュージョン”に人生を賭け、互いの腕を尊敬しあっていたふたりのマジシャンが、ある事故から憎しみあっていく。やがて、想像を超えたイリュージョンが幕をあける……。ヒュー・ジャックマン、クリスチャン・ベール、スカーレット・ヨハンソンをはじめとする豪華キャストの共演も話題の1本だ。もっとも恐ろしいイリュージョンとは?『奇術師』原作感想【STORY】マジシャンのボーデンとアンジャーはその腕を競い合うライバル。しかし、ある事件がキッケケでふたりは不仲に。その後、アンジャーが溺死。容疑者として逮捕されたボーデンは、それがアンジャーが仕掛けたイリュージョンだと気付く。感想:X-メンVSバットマン 『イリュージョン対決』 ちょっと、時系列が分かりにくい作りになっていた感じ。原作通り、前半・後半の作りでもよかったんじゃん?原作は、アンジャーとボーデンの手記で、前半・後半に分かれており、一人称スタイルの語りになっていました。前半部で一方の視点からの、ライヴァルの成長ぶりや互いの攻防、相手の謎への興味が膨れ上がり、後半部を読んで、裏事情がわかり、なるほど~っと唸らせる作りだった記憶です。最大の見どころは<奇術「瞬間移動」の秘密> これは、原作のワクワクが映像になったらどうなんだろう~っと一番の楽しみでありました。ノーラン監督は、マジック・ショーを見る観客になったつもりの、見せ方にしたんですね~。なるほどなるほど。。舞台裏のネタもしっかり見せてくれて、頭脳プレーでもあり、見せ方の器用さや不器用さなんかでも、差が出るんだな~、というので面白かったです。もちろん、それぞれのマジックへの執念、ネタは原作にオオムネ沿ってたようです。妻の葛藤や、娘の存在は映画用の脚色かな?***しかし、ボーデンの妻への愛情には、があったのに、娘への愛情には差は無かったのかしらん。。でも、同じファロンなのに、何故、救護院に入れて手離そうとしたり、また取り戻して喜んだりしていたの?ちょっと、分かりませんよ~。←見た人だけにわかる独り言。*** 『メメント』も、新手法で衝撃的ではあったけどわかりにくかった。今作も、冒頭のマジックショーの死亡事故から一変、二人の若い頃の話に移行するあたり、分かりづらかったかな-。若い頃といえば、映画では、主演二人、駆け出しの頃は同じ師につき二人は友人?でもあったよう。一緒にマジックショーを見に行ったり。原作では、まるで接点のない二人がその才能に徐々に存在を知っていく流れでしたが。映画ではふたりの因縁をタイトに表現する為に、最初から知り合いにしていたのでしょう。しかし、かえって、2人の復讐のやりっこの原点が見えにくいものになってしまったような。舞台の邪魔をし合うだけの、子供のケンカのよう。ボーデン(クリスチャン・ベイル)のマジックのセンスに、アンシャー(ヒュー・ジャックマン)は嫉妬し、凌駕され、世間の評判や、自分のコンプレックスや、<<自分にない相手の才能>>こそが、あれだけの因縁を生んだということが、映画のほうでは、わかりづらいかな。ボーデンの、ほとんど人生そのものがマジック、という芸に身を捧げている姿勢、その職人芸は、まさに、クリスチャン・ベイルそのものでは。『アメリカン・サイコ』に『リベリオン』に『マシニスト』に、、役への執念がいつもすごいから~。尊敬しちゃいます。アンジャーを演じたヒュー・ジャックマンのカリスマ性は言わずもがな。彼そのものの華やかさでしたよね。『X-MAN』のウルバリンを露ほども感じませんでした。ちゃんと別人だったと思いました。『X-MAN』のスピン・オフ作品、楽しみです~。原作読後、映画化配役を聞いた時は、イメージが逆ジャン?と思いましたが、そこら辺は、気にならなく見れました。スカーレット・ヨハンソン、あんまりいいトコ無しだったかな。舞台衣装着た姿はさすがに楽しめましたが♪あの、マジックの助手を務める女性というのも、実はお飾りではなくて、結構技術がいるそうですが、(狭いところに身を潜めたり、水の中で縄抜けしたりネ。。)映画ではボーデンの妻の苦悩が、女性陣の演技ではメインに見えました。ヨハンソンは、でも、ボーデンとアンジャーの二人を行き来する重要な役どころでした。そこらへんは、妖艶な彼女に合ってましたネ。この時代に、マジックのネタの基本というか、ネタはほとんど確立したというから、すごいね。あの、中国人のマジシャン、足が悪いことを装うことでのショーのネタ、原作でもありましたが映画にも、ちゃんと盛り込まれてました。マジックって見た目と違って、壮絶なんだというのが、原作を読むと痛感しました。。やっぱり、原作に軍配。映画はチト健闘たらずかな。 おわび:随分、長く日記をさぼってしまっておりました。ご訪問、トラバいただいた皆様申し訳ありませんでした。ゴタゴタしておりましてパソコンに向かう余裕があまりありません。また音信普通になるやもしれませんが、、細々続けたいと思っており、休止にはしないでいこうと思っております。。よろしくお願いします、というのも、心グルシイので、思い出したら来てやってくださいませ。(汗汗。。) 映画は、他に『パイレーツ・オブ・カリビアン 3』←二回観ました♪『麦の穂を揺らす風』 ← ケン・ローチ監督&キリアン・マーフィ素晴らしい♪マイケル・コリンズの時代のアイルランドに息を詰めて見ました。「僕らはなんと奇妙な国民だろう」というマーフィのセリフが忘れられない。『ルイーズに訪れた恋は』← ローラ・リニーのお色気に、ドキドキ♪鑑賞しておりますが、感想はまたのちほど。。