テーマ:仕事しごとシゴト(23374)
カテゴリ:仕事
トヨタの渡辺社長が「今では何でもパワーポイント・・・」等と発言したことに端を発して、何やらパワーポイントの話題が騒がしい。
プレゼンテーション用ソフトであるパワーポイントは、1トピックス1枚ずつの構成の為、1プレゼンテーションあたりでは総枚数が10~数10枚にも及ぶことがあり、しかもフルカラーであることが前提の為、紙やインク等の印刷コストが馬鹿にならないのだと言います。 私の認識では、もともとパワーポイントはプロジェクター等を使用し、スクリーンなどに映し出してプレゼンするためのツールだと思うのです。 それがいつの間にか紙ベースでの資料もパワーポイントで作られるようになっていたように感じます。 ペーパーレスを標榜したITが、却って紙の消費量を押し上げている現象とリンクした動きですね。 環境問題等に鑑みれば、本来は投影用ツールとして使うべきで、別途紙ベースの資料が必要ならば、より簡潔な仕様の資料を作成するべきでしょう。 一方資料作成の質の低下も懸念されます。 パッと、ほんの2~3秒で読めてしまうような内容にわざわざ1ページを費やすパワーポイントは、それを示しながら口頭でのプレゼンテーションがどれだけ効果的にできるのかが勝負になるはずです。 しかし現状は、その内容的には極めて浅薄なページを「見せるだけ」で済まそうとしているプレゼンが横行しています。 ほんの少し前まで「資料はA4の紙1枚にまとめろ」とよく言われたものです。 内容の浅い紙を何枚も重ねるのではなく、パッと一覧できる1枚の紙に要領良く纏めることこそが「資料作成能力」だと言われたものなのです。 華やかな背景やケイ線でデコされただけで、中身の何もないプレゼン資料など、ハッキリ言って愚の骨頂だとも思います。 中にはパワポでない資料を蔑視する向きもあるようですが、むしろその認識こそがおかしいとも思う。 見た目のデコが大事で、内容は薄っぺらでも良いのか? 私は逆だと思う。デコで美しさに酔うのは、今時の若い女の子達に任せておけばよいのです。 環境にも負荷をかけ、ビジネスパーソンの資料作成能力も低下させ、世にピーマン(中身が無いという意味の死語)プレゼンを蔓延させていることは事実だと思う。 因みに私はパワポを印刷しただけの資料は相手にしないことにしています。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2008年05月25日 21時59分36秒
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