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2010年04月19日
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テーマ:ニュース(99438)
カテゴリ:パソコン
 引きこもり男岩瀬高之の一家5人殺傷事件に関して、様々な意見や評論が出てきています。

 その中で気になるのは「引きこもりの状態にある人間にとって、ネットは殆ど唯一の外界との窓口」なのであり「これを遮断されるのは強い精神的苦痛をもたらす」という類の意見です。

 確かに物理的状況から客観的に見れば、自室から外へ出ない人間にとってネットは唯一の外界との窓口なのでしょう。
 私も「完全休養日(私が家族に宣言している言葉です)」には、本当に家から一歩も外に出ること無く過ごしますが、それでもパソコンを立ち上げれば世界中の森羅万象を、情報として目にすることができます。
 しかしネットを通じた外界との「交渉」は、言うまでも無く本当のコミュニケーションでもないし、外界に我が身を置く行為でもありません。

 情報の遣り取りだけが存在するネットの「窓」に「依存」する心は、結局は引きこもりからの脱却はおろか、その症状の悪化を助長するモノにすぎないと思う。
 引きこもり者にとってのネットの重要性を訴えて、引きこもり者に理解を示すがごときは、つまりは「甘やかして」その自立への取り組みを阻む思想に他ならないと思うのです。

 社会や世間と言う「未知」や、そこに対する「恐怖」に立ち向かう力の欠如が引きこもりだとするならば、ネットのような疑似的なコミュニケーション・ツールに依存する状況に対して寛大であってはならないのではなかろうか?

 岩瀬高之は、自分は無職の引きこもりでありながら、働いている父親の給料を管理していたとの、驚くべき続報も入って来ています。
 弟の証言として「父母は強く言えない。言えば暴れるから」との話も伝わって来ています。

 家族の力だけではどうにもならない存在になってしまっていた様子が感じられます。

 全国では200万人にも達すると言われている引きこもり問題。
 軽度の者も含めれば300万人とも言われています。
 その家族も含めれば「関係者」は1千万人にもなろうかと言う、まさに驚くべき数字です。

 一度レールから外れてしまうと、一生「低所得者」として「貧困」を甘受しなければならない社会(就業・雇用形態や誤った成果主義主義、或いは人材を消耗品のように使いまわす企業等々)の変革がなければ、この数字は更に膨らんで行く危険を孕んでいると思う。
 一方既に引きこもりの状態にある本人やその家族に対する、実効性のあるきめ細かな施策も急務なのでしょう。

 今の日本は「自己責任」の名のもとに国家や社会から放置され、或いは黙殺されている人間が余りにも多くなりすぎている。
 放置された自律的回復意欲を持ち得ない人間が、結局は些細な「甘ったれた」理由が引き金となって重大な犯罪を犯してしまう。
 行為の責任は行為者本人が引き受けなければならないのは当たり前のことだけれど、こうした犯罪を惹起した責任も又厳しく追及されるべきではないだろうか。

 引きこもりにとってのネットの大事さを云々してものわかりのよさそうな顔をする前に、なぜこうした者たちが生み出され、かつその状況から脱し得ないのかについて問いただすべきではないのかと思う。





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最終更新日  2010年04月19日 20時35分05秒
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