片手に吊革・片手に文庫

2009/03/13(金)01:06

「ビート」今野敏

読んだ本(253)

今日は、9時半に仕事を切り上げ、子どもたちが寝る前に帰宅できました。 仕事も終わりが少し見えてきました。(昨日まではまったく見えなかったので・・・) 今日読んだ本はこれ。樋口シリーズのこれ↑ --- 【内容情報】(「BOOK」データベースより) 警視庁捜査二課・島崎洋平は震えていた。自分と長男を脅していた銀行員の富岡を殺したのは、次男の英次ではないか、という疑惑を抱いたからだ。ダンスに熱中し、家族と折り合いの悪い息子ではあったが、富岡と接触していたのは事実だ。捜査本部で共にこの事件を追っていた樋口顕は、やがて島崎の覗く深淵に気付く。捜査官と家庭人の狭間で苦悩する男たちを描いた、本格警察小説。 --- この小説に出てくる人間は、皆とても人間くさい。ヒーロー不在の警察小説。 仕事人の男達が家で見せる意外な素顔や苦悩。父と息子、父と娘、ばりばりの捜査官も家ではふつうのお父さん。そのギャップが面白い。 また、この小説は、表題の「ビート」にあるように、島崎の息子がはまっているダンスの描写が格好いい。技の名前なんかわからないけど、雰囲気で伝わって、文字通りダンスシーンでは、ビートを感じることができました。 ただ、一点、樋口が事件解決後に、容疑者とされた女性の家を訪ねるところが、不自然でした・・・。彼女の口から、語られるのはいいにしても、わざわざ訪ねていくかしら?ってのが気になりました。 備忘録 今読んでいるもの 「相剋の森」熊谷達也、「氷の森」大沢在昌

続きを読む

総合記事ランキング

もっと見る