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テーマ:囲碁全般(743)
カテゴリ:【碁】プロ棋戦
昨日のプレイオフを制して小林覚九段が名人挑戦を決めました。
去年も後ちょっとのところで挑戦権を張栩九段に奪われました。今年はその張栩九段が名人として迎え撃つことになります。 正直、名人防衛の線は熱いと思います。名人の中終盤の精度はやはりかなりの脅威でしょう。 今回は覚九段のキャリアの中でも最後の桧舞台になるかもしれないので、是非すばらしい内容の碁を見せて欲しいと願っています。 若いころは「明るい碁」といわれて手厚い大局観に明るい碁で知られた覚九段ですが、趙治勲九段とのタイトル戦を通じて棋風が変わりました。一言で言うと地に辛くなった、厳しくなったということなのですが、その辛さ厳しさに独自のセンスがあって、私にとっては並べていて最もわかりにくい棋士の一人です。例えば、小林光一や韓国棋士の辛さ・厳しさははっきりとした目的が見えるのですが、覚九段は少し目の付け所が違うように思えます。今回の7番勝負でも覚九段らしい冴えを見せて欲しいものです。 ※実は私は若いころの手厚い打ち方のころのほうが好きだったので、7番勝負でそういう一面も見せて欲しいなと思います。 いずれにせよ今回の7番勝負は、勝負面でも内容面でも覚九段の出来にかかっているように思います。名人は、出来不出来の差も少なく、淡々と勝利へのペースを刻むでしょう。それにはまるのか、それを乱すのか。すべて覚九段次第でしょう。覚九段が華麗な布石で打ちまわし、名人がヨセで追い込むというような展開になれば一番面白いですね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2005/08/09 10:16:11 PM
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