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June 5, 2005
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カテゴリ:テーマ有
これはハブです!
沖縄にいっぱいいるんですヨ

それでハブに困った沖縄の人たちが
ハブと戦うのが得意なマングースを島に放ったんデス


   へえー! それで?
   ハブは島から消えたの!?

ううん―
マングースはハブと戦わないで
天然記念物のアマミノクロウサギを食べちゃったんデス
そして爆発的に繁殖したんだそうです


   ……だから?

だから……今 沖縄では マングースを捕まえて役所にもって行くと
2000円もらえるんデス


『のだめカンタービレ』 6巻ヨリ 二ノ宮知子/講談社



音楽漫画に何故こんな台詞が。

それはさておき、アマミノクロウサギがそんなことになっているとは
知りませんでした。
私はハブの怖さを実際に知っているわけではないけれど、もし地球温暖化
が進んで本州が亜熱帯の気候になったら、ハブがこちらまで入ってきて、
殖えたなら、と想像することはできます。
なんとかして駆除したいと思うでしょう。

明治時代にはハブ毒に対抗する血清がありませんでした。
コブラの天敵であるマングースなら、あるいはハブをやっつけてくれる
のではないか……そう考えた東大の教授が、2匹を戦わせたのだそうで
す。
マングースはハブの毒にやられることなく、しかもハブをしとめました。

そこで沖縄本島に約20頭(1910年)、奄美大島に約30頭(1979年)の
マングースが放たれたのです。
しかしハブは減りませんでした。減るどころか、マングースは(捨てられ
た猫などと一緒になって)より捕獲しやすいアマミノクロウサギや、ヤン
バルクイナなどを食べて殖え続けたといいます。

アミノクロウサギは、奄美大島と徳之島だけに生息する、国の天然記念物
第一号です。短い耳をした、黒いウサギ。「生きた化石」といわれるほど
古い特徴を持った生き物なのです。

あ、すると正確には「沖縄での話」でなくて「奄美大島での話」になるの
ですね。上のまんがに出てきたことは。

奄美は「東洋のガラパゴス」と呼ばれるだけあって、大陸から隔離された
時期がはやかったために、独特な生態系を形成したことで知られています。
彼らには、天敵がいなかったのです。ハブとは共存してきた様ですし。
(アマミノクロウサギは、ハブと一緒に冬眠するんだそうです)

環境省は2000年から、マングースおよび猫(野生化)の駆除に取り組んで
います。その甲斐あって、3000頭ほどに減ったということです。最終的に
全滅させることを目指しているそうですが……

しかしアマミノクロウサギが減っている原因は、マングースだけではない
んですね。環境破壊によって住む所が激減しているのだそうで……
マングースだって自分からやってきたわけではないのです。生きるために
ウサギを食べて、ヤンバルクイナを捕まえただけです。
格闘しなければ得られない食べ物よりも、安易に捕まえられて、(しかも
おいしそうな)ウサギやトリが居ればそちらを選びますよね。

マングースを放つ前にも、いたちを放ったり、毒を撒いたりして、ハブを
遠ざけようとしたらしいのですがいずれも失敗しました。いたちはハブに
勝てず、毒は流れて海を汚染してしまいました。
マングースは最後の砦となるはず。だった様です。

なんだか切なくなってしまいました。
どうしたらよかったんでしょうね;_;。





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最終更新日  June 5, 2005 03:39:34 PM
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