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2007年11月23日
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カテゴリ:読書日記

本日はまじめなお話のご紹介ぽっ

なんだかとっても考えさせられたお話しです下向き矢印


【内容情報】(「BOOK」データベースより)

父さんと母さんは何か隠してる…。ひとりっ子で病弱なぼくは、想像上の兄を作って遊んでいたが、ある日、屋根裏部屋で、かつて本当の兄が存在していた形跡を見つける。1950年代のパリを舞台にした自伝的長篇。


2004年にフランスでベストセラーとなり、
「高校生の選ぶゴンクール賞」「エル読者大賞」に選ばれた作品ですぽっ

1950年・・・・というのを聞いて、
はっとされる方もいらっしゃるはず・・・
そう失恋第二次世界大戦後のパリでのお話しです雫


あるきっかけから、自分に自信の持てない少年が、
両親の秘密を知ってしまう下向き矢印

両親の禁断の恋下向き矢印罪の意識下向き矢印そしてホロコースト下向き矢印

事実に驚きながらも、それを知ることによって、
自分自身の生き方に責任感と、意味を見出す少年ダッシュ


この作家さんは、現在パリで精神分析クリニックを開業されている方ハート(手書き)


本人が戦争や、ホロコーストを経験されたわけではないのですが・・・
また、この小説は戦争のお話し・・・というわけでもないのですが・・・


両親や周囲の人の、罪の意識が
無意識に幼い少年の思考にまで、暗い影を落としてしまう・・・



それらのことがかえって、戦争の傷は本当に続いていくんだ・・・・
と実感させられましたしょんぼり

 

特に私の心に残った言葉が以下の言葉です。
「これまではリートやオペラで心を揺さぶり、文学や哲学で精神を養って
 くれたあの国の言葉が、もはや耐えがたいものとなってしまった」


「歴史の授業で学んだことがらは、もはや太字で印刷された教科書の見出し
 ではなく、にわかに生気を帯びて動き出した。
 白黒写真が色彩を取り戻したかのよう。」



特に上矢印の言葉は、ずしんとしたものがありました失恋
ちょっと考えれば、当たり前のことなんだけれど、
今まではそこまで考えたこともなかった失恋


生まれ育った私の国の文化や言葉失恋
愛着を持っているこの言葉も、
今現在も、誰かにとっては2度と聞きたくない言葉なのかもしょんぼりと。



上手な感想が言葉に出来ないのが、悔しいのですがほえー
お話し自体は思いっきり戦争もの!では決してなく、
小説としてとってもよく出来た作品ぽっ


出来るだけ多くの方に読んで欲しいなぁハート(手書き)
と思える作品でしたぽっ

 



 

 






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Last updated  2007年11月24日 01時03分35秒
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