797869 ランダム
 ホーム | 日記 | プロフィール 【フォローする】 【ログイン】

横浜は燃えている!

横浜は燃えている!

ピアノ引越にはご用心





    横浜に越して来る時家財道具はサカイ引越センターに頼んだがここは問題なく良かった。
   サカイ引越センターにもピアノ専門の引越をして貰えたのだが、ピアノは「やはりピアノ
   専門の業者が良いだろう」という事になり、電話帳で探した。



    その時都合によりピアノと共に自転車1台も運んでもらいたかったので、その条件に合う
   会社は○○(アルファベット2文字)という所しかなかった。自転車にこだわったが為に
   我々は散財の目に遭う事になるとはこの時思いもしなかった...。







    
    電話でのコンタクトはまぁ普通だったように思うが、まずピアノを引取りに来た時が
   今から思えば詐欺の始まりだった。まるで新興宗教の引っ掛け屋の様に二人一組で取り込み
   にかかる。一人はフレンドリーでもう一方はやたらに無口。



    ピアノを車に運ぶ途中にも無口が何度も首を傾げ、深刻そうな顔をし続ける。車に詰み
   込んだ後で二人で長い事話合っている。フレンドリーが意を決した様に我々に言う。
   「このピアノはもの凄く痛んでいるのでこのまま運んでも使えなくなるって無口が言って
   いるんですよねぇ」

    更に「お急ぎでなければうちの方で分解清掃します」特に急いでない我々はなかなか
   そんな機会はないからやっとくか、という感じで安易に頼んでしまった。もちろん無料では
   あるはずはないが、2~3万程度だったように思う。ちなみに無口はこの時点で任務を終え、
   次回からはフレンドリーと他2名になる。









    一週間程して現在の家にピアノはいざ到着する。前々の打ち合わせ通りに「二階の
   部屋に運んでもらう」つもりで予定している部屋の床補強まで済ませてあった。ここで
   第二回目の詐欺だ。


    打ち合わせをしてあったにも関わらず、「この家の造りでは一階から二階へ運ぶのは
   無理」だと言い出す。注文住宅でもなくごく普通の建売りの家なのだが無理だと言い張る。
   「クレーンを使わなければ二階へは運べない」んだと。運搬の人間が3人程家へドヤドヤ
   入り込んだだけで、ピアノは車からも出さずこの日は終了。









    さてさて一週間程してクレーン付きの車で詐欺軍団はやって来た。もちろんこの日で
   終わろうなぁ~んて詐欺軍団は思っちゃいない。我々も何だかおかしいと感づき始めた。
  

    クレーンでつり上げ、二階へは入れる。今度は「ご希望の部屋へはお宅の構造上分解を
   しないと運び込めません」いい加減我々もうんざりしてきたが、ピアノが人質になって
   いるので強い事はなかなか言えない。分解というのも「分解する道具は今日持って来て
   ないので次回で」まただ!








   
    またしても一週間程経ってから詐欺軍団はやって来た。「今日は入りますから」と言う、
   当たり前だ。我々は不気味に沈黙を守り、ニコリともしない。さすがに今度は希望の部屋に
   ついに設置できた。

    
    とどめに「ピアノの調律師を手配します」と言う。怒りの沸点をとうに越している旦那は
   言語道断とばかりにバッサリ断る。必要であってもこんないい加減な会社関係の調律師なん
   か御免に決まっている。

    
    フレンドリーが「ピアノの足止めは今のままではプラスチックなので良くないのでこの
   ゴムのだと良いですよ」とにこやかに押し売る。プラスチックは割れるし、音も良くないと
   プロの音楽家を前にして堂々と言い切る。考える事も無く、ピアノの移動料だけを支払い
   追い返す。







    最初の見積もりでは確か2~3万円で済むはずであった。来訪する度に理由をこじつけて
   代金をはね上げ、結局10万円を越してしまった。そして今となっては分解清掃を行ったか
   確認もしていないが、良い勉強代と思うしか無い。これからピアノを動かすと言う人には
   絶対この会社を選ばせないよう努めたい。




   








   


© Rakuten Group, Inc.