【超芸術】 竹内まりや たけうちまりや (Ginga JPOP)
【超芸術】 竹内まりや たけうちまりや (Ginga JPOP)Denimオリジナルアルバムとしては実に5年半ぶりとなる作品である。このアルバムの発売に向け、同年の4月11日にNHK総合テレビにて「SONGS ~人生の扉~」に出演。彼女にとっては実に26年ぶりのテレビ出演となった。初回限定盤にはそれまでシングルB面でしか発表されていなかった楽曲を中心に、山下達郎の口からも何度か案の出ていた「竹内まりや版『Rarities』」とも言える内容のボーナスCD「Vintage Denim」が付属している。これによって竹内まりやのアルバム未収録楽曲は、RCA/AIR時代のラストシングル「NATALIE」のB面「アップル・パップル・プリンセス」のみとなった。この年の4月6日に山下夫妻はめでたく銀婚式を迎え、偶然ではあるものの、結婚25周年記念の年に発売されたという記念碑的意味の作品にもなった。オリコンアルバムチャートでは、前作『Longtime Favorites』から引き続き3作連続、通算7作目の1位を獲得した。52歳2ヶ月での同チャートは1位は、ソロアーティストとしては史上最高齢(女性ソロとしては自己記録更新)となる。[編集] Disc 1君住む街角(On The Street Where You Live) ミュージカルマイ・フェア・レディの中で使用されたヒットナンバーのカヴァーで、TBS系ブロードキャスターのテーマソングとして発売の2年近く前から使用されていた楽曲。なお、本作に収録されているものはサンデーソングブックやブロードキャスターでOAされたTVサイズとはアレンジもキーも全く異なるものであり、本作のために新規に録音しなおされたものである。 スロー・ラヴ ドラマ役者魂の挿入歌として松たか子に提供した「みんなひとり」と共に火曜の夜に流れたまりやソングの一つ。 返信 映画「出口のない海」主題歌として書き下ろされ、竹内まりやの2006年復活第一弾シングルとして発売されたシングル。 みんなひとり 松たか子に提供し、前述のドラマ「役者魂」の主題歌として使用されていた楽曲。ラジオではOAされており、わずかながらも松のものとはキーが異なる。アレンジは松のものとは違い、山下達郎が手がけているために異っている。また、歌詞の最後に松のものにはないセリフが追加されている。なお、前述のサンデーソングブックバージョンは竹内まりや自身がドラマや松向けにコンペとして製作したデモバージョンのため楽器類がかなり簡素なもので、バックコーラスなどに大きな差異があり、演奏時間もわずかに短い。 シンクロニシティ(素敵な偶然) 明治製菓アーモンドチョコのCMソングとして書き下ろされ、「返信」と共に両A面でシングルカットされた楽曲。 哀しい恋人 Never Cry Butterfly スロー・ラヴのB面曲であり、ピカデリーサーカスのカヴァー。 ラスト・デイト クリスマスは一緒に HAPPY Xmas SHOW! 2006のテーマソングとして書き下ろされた楽曲。竹内まりや作品では珍しくタイトルそのものに「クリスマス」と入ったクリスマスソングである。イントロの印象的なギターカッティングは山下達郎演奏のもの。まりや曰く「達郎のカッティングをバックに歌いたくて」書いたという。 終楽章 薬師丸ひろ子が1988年に発売した二枚組アルバム「SINCERELY YOURS」の1曲として提供した楽曲のセルフカヴァー。元々そのタイトルの通りアルバムのフィナーレを飾る楽曲として製作された。この楽曲は竹内まりや作品としては実に19年の時を経てのセルフカヴァー発表となり、彼女の作品では最もセルフカヴァーされるのに時間がかかった作品のひとつである。 明日のない恋 2007年日本テレビ系火曜ドラマゴールドの最後の主題歌となった作品。人生の扉 協和発酵CMソングとして発売前からOAされていた楽曲。NHKの番組「SONGS」ではこの曲を山梨県のスタジオで披露した。山下達郎自身、本作の核としており、アルバムタイトルの「デニム」はこの楽曲の歌詞から取られている。 [編集] Disc 2(初回限定盤のみ)Vintage DenimHey!Baby 1989年発売のシングル「シングル・アゲイン」のB面。森下恵理の1985年に発売されたファーストアルバム「ボーイ・フレンド」への提供曲のセルフカヴァー。1986年には好評を受けてシングルカットされている。横山知枝も1993年にカヴァーしている。夜景 1989年発売のシングル「恋の嵐」のB面。これまで一切のアルバムに収録されていなかった上にシングルも長期間廃盤となり、入手困難な作品の一つとなっていた。この作品内では貴重なセルフカヴァーではない完全なオリジナル楽曲の一つである。もともとは1984年にアルバム『VARIETY』に収録されるために製作されていた楽曲であったが、諸事情で収録を断念している。この曲はまりやが後にマイナーコードの楽曲を製作するきっかけとなった楽曲であると言う。 約束 1994年発売のシングル「純愛ラプソディ」のB面。元々は中森明菜のアルバム「CRIMSON」に提供した楽曲であり、1986年のクリスマスイブに発売されていた。まりや自身は「この曲は明菜さんの方が大人っぽい」と評価している。この曲と「告白」は対になっており、前者が男性の未練の楽曲であるのに対し、こちらは女性の未練の楽曲となっている。 ミラクル・ラブ 1992年発売のシングル「マンハッタン・キス」のB面。実は前年1991年に牧瀬里穂に提供した楽曲であることは現在殆ど知られていない。「近すぎて気付かなかった愛」がテーマの曲。 真冬のデイト 1995年発売のシングル「今夜はHEARTY PARTY」のB面。「Hey!Baby」と同じく森下恵理の1985年に発売されたファーストアルバム「ボーイ・フレンド」への提供曲のセルフカヴァー。曲のモチーフはまりや自身がかつて留学していたイリノイ州の田舎町の農場。 トライアングル 1994年発売のシングル「明日の私」のB面。薬師丸ひろ子の1984年発売のファーストアルバム「古今集」に提供した楽曲のセルフカヴァー。セルフカヴァーにピーター・ポール&マリー風のハーモニーをつけるというコンセプトで製作されている。歌詞の「女の子はずるいものね」と言う部分があまりにくさすぎて吹き出してしまい目を閉じて歌いきったという逸話がある。Cherish You今回のアルバムには、小田和正さん、竹内まりやさん、和田唱さん(TRICERATOPS)、松本素生さん(GOING UNDER GROUND)、河野丈洋さん(GOING UNDER GROUND)など多彩なアーチストのみなさんが楽曲を提供してくれました。<収録曲>M-1 明日、春が来たら 97-07 作詞:坂元裕二 作曲:日向大介 M-2 みんなひとり 作詞・作曲:竹内まりや M-3 惑星 作詞・作曲:和田唱(TRICERATOPS) M-4 春風スクランブル 作詞・作曲:松本素生(GOING UNDER GROUND) M-5 イナーシア 作詞・作曲:河野丈洋(GOING UNDER GROUND) M-6 Cherish you 作詞・作曲:橘やなぎ M-7 きみの笑顔、きみの涙 作詞・作曲:松たか子 M-8 リユニオン 作詞・作曲:竹内まりや M-9 夢のままで 作詞・作曲:松たか子 M-10 now and then 作詞・作曲:松たか子 M-11 おやすみ 作詞・作曲:小田和正 <名画 ラフェロ「小椅子の聖母(Madonna della Seggiola)」から>